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デジカメさえあればすぐに試せる!

「こんな写真が撮りたかった!」を叶える、3つの初心者向け撮影テクニック

2019/06/18 デジカメCHANNEL編集部
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シャッターボタンを押すだけでもキレイな写真が撮れる最新のデジタルカメラ。ですが、せっかくなら設定をいろいろ試して狙い通りの写真を撮りたいものです。そこで今回は、デジタルカメラ初心者でもすぐに実践できる、ちょっとした撮影テクニックを3つご紹介します。デジタル一眼やミラーレスはもちろん、コンパクトカメラでも活用できるので、ぜひ試してみてください!

■Tips.1

「絞り」を使いこなして、写真の「雰囲気」を変えてみよう!
「絞り」はレンズを通る光の量を調整する機構のことです。この絞りを通る光の量を数値化したものを絞り値(F値)と呼びます。絞り値を小さくする(開く)とレンズを通る光の量が増え、前後をぼかした写真が得やすくなります。逆に絞り値を大きくする(絞る)と、レンズを通る光の量が少なくなり、写真全体にピントの合った写真を得やすくなります。

このように「絞り」をコントロールすれば、写真の雰囲気を大きく左右するボケの量を思いのままに操ることができます。子どもやペットの撮影など、被写体を際立てたい時や、写真を柔らかな雰囲気に仕上げたい時は絞りを開きます。一方、記念撮影やスナップなど、被写体と周囲の状況までしっかりと写したい時や、写真を引き締まった雰囲気に仕上げたい場合は、絞りを絞るといった具合に、被写体に応じて「絞り」を調整してみましょう。


絞りを開いて撮影した写真(左)と、絞りを絞って撮影した写真(右)。同じ場所から同じ被写体を撮影しても、絞りをコントロールするだけで、写真の雰囲気を大きく変えることができます。

■Tips.2

「ズーム」を使いこなして、写真の「遠近感」を変えてみよう!
遠くの被写体を引き寄せ、大きく写すことができる「ズーム」機能は、写真の画角(写真に写る範囲)を手軽に変更できる点も大きな魅力です。広角側になればなるほど人間の視覚よりも広い範囲を写すことができ、望遠側になればなるほど人間の視覚よりも狭い範囲を大きく切り取ることができます。また、写る範囲を変えるだけでなく、遠近感を変えることもできます。広角側を使って撮影すると被写体と背景が遠のき、奥行き感のある表現が楽しめます。逆に望遠側を使って撮影すると被写体と背景が近づくため、背景を整理することができます。

このように「ズーム」機能を使いこなすと背景の写り方をコントロールできるので、風景や建物の撮影など、背景に奥行きを持たせ、ダイナミックな写真に仕上げたい時は広角側。ポートレートなど、被写体を際立てたい時には望遠側といった具合に、写真の意図に合わせて「ズーム」機能を使い遠近感を強調すると、表現の幅がグッと広がります。


1本のズームレンズの広角側を使って撮影した写真(左)と、望遠側を使って撮影した写真(右)。被写体を動かさず、メインの被写体(リンゴの置物)がほぼ同じ大きさになるように写した場合、背景の写り方にこれだけの差がでます。

■Tips.3

「露出補正」を使いこなして、写真の「明るさ」を変えてみよう!
「露出補正」とは、デジタルカメラが判断した適正露出を調整するための機能です。もちろん一般的なシーンでは、カメラ任せでも、ごく普通の明るさに写ります。しかしフレーム全体に白っぽいものが多いと、見た目より暗く写り、逆に黒っぽいものが多いと見た目よりも明るく写ります。そのため、フレーム内に白っぽいものが多い時は「露出補正」をプラス側に、逆に黒っぽいものが多い時は「露出補正」をマイナス側に調整することで、見た目の明るさに近い写真を得ることができます。

また、「露出補正」を使えば、写真全体の明るさを手軽に調節できるので、あえてプラス補正をかけて写真をハイキーに仕上げたり、マイナス補正をかけてローキーに仕上げることもできます。自分が撮りたいイメージに合わせて「露出補正」を調整することで、自分の好みにあったワンランク上の写真表現も楽しめます。


デジタルカメラが判断した適正露出で撮影した写真(中央)に比べ、「露出補正」をプラス側に調整した写真(左)、マイナス側に調整した写真(右)では、写真の雰囲気にここまで差が出ます。

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