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高品位な記録メディアをつくり続けているブランドとして、TDKの名前は多くのオーディオ・ビジュアルファンに親しまれている 。今回はビジュアルグランプリ2006の栄えある賞を受賞したTDK製品の全ラインナップの魅力を折原一也氏が体験レポートする。 |
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TDKは1935年に創立された老舗のブランドだ。コンシューマー向けの製品では、カセットテープやビデオテープを、そして時代の流れがディスクメディアに移ってからはフロッピーディスクやCD-Rメディア、DVDメディアなどの記録メディアを開発・販売し続けており、一度はその製品を使ったことがある方も多いだろう。TDKブランドの特徴は日本メーカーならではの高い信頼性を持った製品をつくり続けているということにある。特に1990年代半ば以降のCD-R全盛期、そして記録型DVDといった光ディスクの時代でも一貫してエラーが非常に少ない、高信頼性のディスクをつくり続けており、粗悪な海外製製品も数多く出回ったパソコン向けのCD-Rメディアでも、国産のTDK製メディアだけは確実に記録できるCD-Rメディアのリファレンスだったという印象が強く残っている。
この高信頼性への取り組みは、記録型DVDが主流になった現在でも変わらずに続いている。それだけではなく、現在では更なる高信頼性を追求した独自のハードコート技術「DURABIS」を採用したメディアも発売されるに至っている。「超硬」の名前でも知られるDURABISは、光ディスクの弱点でもあるディスクの記録面の「キズ」「汚れ」「ホコリ」に対して取り組んだもので、表面に均一の厚さで塗装する高度なスピンコート技術によってコーティングが行われている。 このDURABIS技術は次世代光ディスクの有力フォーマットであるBlu-rayディスクをターゲットとして開発された技術だ。現在TDKから発売されているBlu-rayディスクではBlu-ray向けの仕様である「DURABIS 2」が採用されており、レーザースポットサイズがDVDの約1/5となる次世代光ディスクでも高い信頼性が実現されている。またTDKはBlu-rayディスクの標準化団体「Blu-ray Disc Association」の主要メンバーとして参加していることからも、その技術の高さを伺い知ることもできる。 今回は、TDKから発売されているメディアのうちビジュアルグランプリ2006(以下VGP2006)を受賞した各モデルを試用して、その違いを検証することができた。各受賞作品の特徴とその強みを探っていこう。 |
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録画用のDVD-RメディアでVGP2006を受賞したのがUVガード「超硬」シリーズのビデオ録画用DVD-R「DVD-R120HCK」だ。4.7GBのビデオ録画用メディアである本製品の特徴は、DURABISコーティングを施すことによって、同社の従来製品よりも「キズ」に対して約100倍の強さを実現し、「汚れ」については30%指紋の付着量を軽減させたこと、帯電時間を1/18にすることで「ホコリ」への耐性を高めたこと、さらにUVプロテクト基板の採用により「紫外線」に約3倍の強度を持たせたことなどの特徴が挙げられる。そこで、今回は実際に製品を使って次の2つのテストを行ってみた。 続いてのテストは「汚れ」への耐性だ。ディスクに付く汚れはディスクを掴んだ際の指紋が最も大きく、その油分が読み取りエラーの原因になる。それだけでなく、汚れを拭き取る際に付いてしまうキズもエラーの原因に繋がる。今回の検証では指紋よりも更に厳しい油性マジックを使ってディスク記録面に派手に落書きを行ってみた。通常のディスクではこれで拭き取っても消えないのだが、今回は普通の布地を使ってあとかたもなく拭き取ることができた。「ホコリ」が付着しにくい特徴についてもしっかりと確認できた。
そして最後に上記の2つのテストを行ったディスクの録画再生を行ったみたところ、問題なくディスクが認識され、記録も再生も行うことができた。DURABIS技術を使ったTDK「超硬」メディアの耐性は、確かに本物だ。 |
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同じくDURABIS技術を採用した「超硬」シリーズのラインナップに、レーベル面にインクジェットプリンターでプリントができ、CPRM記録に対応したビデオ録画用DVD-RWメディアの「DVD-RW120HCPWK」もある。この製品も先ほどのDVD-Rと同じく「キズ」「汚れ」「ホコリ」に強いという特徴を備えるが、DVD-RWメディアではデジタルレコーダーでのコピーワンスコンテンツの保存に注目したい。
2005年末に地上デジタルの開始エリアが全国60%を超え、デジタルレコーダーでもライナップの中心がデジタル放送チューナーを搭載したモデルに移りつつある。そこで注目されるのが、録画したデジタル放送の番組をDVDに保存する際に必要となるCPRM対応の録画用DVD-RWメディアだ。今回はパイオニアのデジタル放送チューナーを搭載したDVDレコーダー「DVR-DT90」との組み合わせで、デジタル放送を録画した番組をムーブし、保存してみた。デジタル放送ではコピーワンスの制限によってデータを保存したディスクから複製も行えないため、保存を行うディスクに対してはより高い信頼性が要求される。このため、DURABISによるハードコートを採用した「DVD-RW120HCPWK」は良い選択肢となりそうだ。 |
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DVDへの記録で高い信頼性を保ち続けるには、ハード機器側へのメンテナンスも欠かせない。そこで注目したい製品が、VGP2006を受賞したDVDレンズクリーナー「DVD-WLC3G」だ。 この製品には「名探偵コナンと解決 DVDレンズクリーナー」という、親しみやすい商品名が付けられている。クリーナーは保水性の良い湿式アクアブラシと、3本の乾式ブラシによるダブル仕様となる。ディスクのレーベル面のクリーニング液注入口と書かれた不織布部分からクリーニング液を垂らすティアドロップ方式も業界初となる。ちなみに画面も名探偵コナンのキャラクターが登場するアニメーションのガイダンスに従い、簡単な操作でクリーニングができる。レンズクリーナーの役割などをわかりやすく解説した、1分程度の短いアニメーションや、ボーナストラックとして「博士のビートル」という5.1chのデモ用サウンドも収録されている。レンズクリーナーとしての優れた機能性はもちろんのこと、家族でDVD録画に親しめる工夫が随所に盛り込まれているところは、とても面白い製品であると実感した。
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DVDメディアを使った新たな機器として人気を集めているのが、DVDに映像を直に撮影できるDVDカムコーダーだ。今回はTDKのメディアを軸に、ソニーのDVDカムコーダー「DCR-DVD403」と、パイオニアのDVDレコーダー「DVR-DT90」を組み合わせて、「撮る」「観る・編集する」「残す」というDVD録画を楽しむ一連の流れを体験してみた。使ったDVDメディアは、8cmのDVDビデオカメラ用UVガード「超硬」DVD-Rの「DVD-R60UVBLS」と、同じく8cmのDVDビデオカメラ用UVガード「超硬」DVD-RWの「DVD-RW60HCBLS」だ。また、撮影した映像のダビング保存には、インクジェットプリンター対応の写真画質DVD-R「DVD-R120PQK」を使用した。 ソニーのDVDカムコーダーを使った撮影は、ディスクメディアに保存していることを意識しないほど、従来のテープを使ったデジタルカムコーダーと変わらない使い勝手を実現している。DVD-R「DVD-R60UVBLS」では、Videoモードで撮影した映像をカメラでファイナライズ後に、様々なDVDプレーヤーで再生できる互換性の高さが強みだ。
また撮影後の映像を編集したい場合には、DVD-RWの「DVD-RW60HCBLS」を使用してVRモードで録画すれば良い。どちらのメディアもDURABISによるハードコートが施されており、ディスクを落としてしまった場合でもキズが付きにくいのはもちろん、ホコリが付きやすい環境でも安心して使用できる。 DVD-RWの「DVD-RW60HCBLS」にVRモードで録画した映像は、そのままDVDレコーダーで編集することもできる。今回の取材に用いたパイオニアの「DVR-DT90」では、一度ディスクからダビングを行えば録画した番組と同じように扱えるため、録画の際に自動的に設定されるチャプターを使ったカット編集を行うこともできた。
編集後はハードディスクに移した素材を高速ダビングで写真画質DVD-Rの「DVD-R120PQK」に保存した。さらに今回は、レーベル面が色が褪せにくく、写真画質のプリントに対応したワイドな印刷エリアを持たせた「DVD-R120PQK」の特長を活かし、インクジェットプリンターを使ってレーベル面への印刷もテストしてみた。こうしたオリジナルディスクはもちろん簡単に何枚も作成できるため、友人に配るなどの楽しみ方も味わいたいところだ。 |
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