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iOS端末で聴くあらゆる音が高音質に!ラディウスのLightning直結イヤホン「HP-NHL11」レビュー

公開日 2016/04/27 10:00 山本 敦
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多彩なポータブルオーディオ製品を展開するラディウスから、今度はiPhoneなどLightning端子を搭載するiOS端末に直結できるDAC・アンプ搭載イヤホン「HP-NHL11」が、4月28日に発売される。

ラディウスのLightningイヤホン「HP-NHL11」

ハイレゾも再生できる能力を持つダイナミックドライバー搭載のイヤホン部に、最大48kHz/24bitのリニアPCM再生に対応するDAC&アンプ内蔵のリモコンをケーブルのインラインに備える。見た目には一般的なマイク付きリモコンを備えたイヤホンと変わりないが、大きく異なっているのはプレーヤー側に3.5mmのアナログピンプラグではなくLightning端子を採用した点にある。

そもそもiPhoneにはイヤホンジャックもあるのに、敢えてLightning端子にイヤホンをつなぐ意味はどこにあるのだろうか。その理由はシンプル。「音質の向上が図れるから」だ。

スマホはそもそも通信・コミュニケーションのための機器なので、通信モジュールや超高速で駆動するプロセッサーなど、音楽再生にとっては不利になる様々な電波や振動の発信源が組み込まれている。しかも最近のスマホは薄型化・コンパクト化が進んでおり、単体での高音質化は一段と困難を極めている。

これに対して、Lightning端子からピュアなデジタルオーディオ信号を取り出して、DA変換やオーディオ信号の増幅などの処理は外部接続機器に任せることができれば、スマホによる音楽再生もワンランク上の音質が狙える。PCオーディオ再生においてUSB-DACを使った方が音が良くなるのと同じ理屈だ。

Lightning端子で接続。電源はiOS端末から供給を受ける方式だが、消費電力が25〜30mAhと非常に小さいのでバッテリーを食い過ぎることがないのも嬉しいポイントだ

しかもHP-NHL11はアップルのMFI(Made for iPhone/iPod/iPad)ライセンスも取得しているので、音楽を聴くことはもちろん、リモコンで音楽再生や音声通話の受話・終話、Siriの起動まで正確に操作できる親和性・信頼性の高さも大きな特長だ。


外観は普通のイヤホン。でもデジタル直出しで48kHz/24bit音源にも対応

ハウジングは密閉型で、大柄な13mm口径のダイナミック型ドライバーを搭載する。DACとアンプ部の仕様により、製品が再生できる周波数帯域の範囲は5Hz〜24kHzまでになるが、ドライバーの素性はハイレゾが再生できるパフォーマンスを備えている。ダイナミックドライバーのボイスコイルから漏れる磁束をマグネットの反発磁力によって閉じ込め、磁束密度を高める「High-MFD構造」の採用により、iOS端末との組み合わせでも音楽の持つエネルギーを十二分に引き出せるほど感度特性が良い。

イヤホンのデザインは同社のハイレゾ対応イヤホン「HP-NHR11」とコンセプトを共通化したしたもの

DAC部は最大48kHz/24bitまでのリニアPCMのハイレゾ音源が再生できる。それ以上のレゾリューションのハイレゾ音源は、48kHz/24bitにまでダウンサンプリングされる。

約1.2mのY型ケーブルのインラインに配置されているDAC&アンプ内蔵リモコンはボタンのクリック感も心地よく、また操作へのレスポンスも機敏で正確だ。ケーブルのタッチノイズも少なく抑えられている。Lightning端子はiPhoneに装着すればしっかりグリップされて安定感も高い。

リモコン部。DAC&アンプ内蔵にも関わらず軽量で、操作感もよい

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