ルームチューニングの効果はいかに!?

「オーディオの経験値が上がった気がします」 − 日東紡音響「シルヴァン/アンク」ユーザー訪問レポート

山本博道
2012年03月14日


音響対策をしたのに満足できず「シルヴァン」「アンク」を導入

栃木県佐野市といえば全国にその名を轟かせる「佐野厄除け大師」や「佐野ラーメン」が有名だ。今回の「シルヴァン」「アンク」ユーザー訪問記はそんな佐野市にお住まいの松島陽一郎邸にお邪魔した。新築したばかりの松島さんのお宅の中には約10畳のリスニングルームがある。

松島陽一郎さんはクラシックを中心に音楽を楽しんでいる。多忙な仕事を終え、オーディオに費やせるのは1時間ほど。「わずかな時間だからこそ、本当に満足した音質で音楽を楽しみたいと思っています」


日東紡音響エンジニアリングのルームチューニング製品「SYLVAN(シルヴァン)」
部屋ができあがって早速アパート住まいの頃使っていたB&W「805」を中心としたオーディオを持ち込んだが、もっとスケールの大きな音で聴きたいと同じくB&Wの「802 Diamond」を購入した。


松島さんの愛用システム。SACDプレーヤーはACCUPHASE「DP-700」、プリアンプはAYREの「KX-R」、パワーアンプもAYRE「MX-R」、スピーカーはB&W「802 Dimond」
なるほど、順当なグレードアップがなされた訳だ。ここでこの部屋の写真に写っている壁に注目して頂きたい。このツートーンカラーは模様ではなく吸音面と反射面が交互に埋め込まれた音響対策がなされた壁(部屋)なのだ。天井も3mの高さがある。

松島さんのリスニングルームに導入されたのは、部屋の前面と後面に「アンク」(600W×230D×1,200Hmm=¥262,500/1本)、前方の左右コーナーに「コーナー・アンク」(400W×400D×1,500Hmm=¥346、500/1本※サイズはすべてオーダーメイド)、左右に「シルヴァン」(400W×200D×1,400Hmm=¥210、000/1本)を導入している

しかし結果的にこれが災いしてどうしても802 Diamondが松島さんの思っていた音にならない。そこでいつも気になっていた季刊・オーディオアクセサリー誌の「シルヴァン・ユーザー探訪」の記事を思い出して馴染みのオーディオ店である「のだや宇都宮店」に相談。早速「シルヴァン」、「アンク」、「コーナー・アンク」の3点セットを携えて当コーナーでお馴染み、日東紡音響エンジニアリングの山下さんがデモンストレーションにやって来たのだ。

写真右は日東紡音響エンジニアリングの山下さん。「セッティングのプロである山下さんに自分の音を聴いてもらい、アドバイスをいただいたことが大きいです」と松島さん

すべての表現が“深く”なる − 音楽と自分が一体になった感覚

実物を見るまでは「こんな物で効くのかなぁ?」「自分でも作れそう」と思っていたそうだ。そんな松島さんの思いをよそに山下さんはセッティングを進める。色々試してみると先ず効果絶大だったのが「コーナー・アンク」だった。さらにスピーカーとスピーカーの間(結果的にパワーアンプの後ろ)とリスニングポジションの後ろに「アンク」を設置した。

シルヴァンよりひとまわり大きいサイズの壁面設置タイプの「ANKH(アンク)」

「シルヴァンやアンクの効果を一言で言えばすべての表現が“深い”ということです。解像度や音場の広がりの向上ももちろんですが、奏者の伝えたいニュアンス、音楽のひだの表現が数段上がったことが何よりもうれしいです。オーディオの音が音楽になって、体の中にスーッと入ってきて、音楽が自分と一体になったかのような感覚さえ覚えるようになりました」

「いつも聴いているカルミニョーラのヴァイオリンの演奏は、カルミニューラとバックのミュージシャンの位置関係がはっきりと見えるようになりました。設置前はカルミニューラがオケの中に埋もれていましたが、設置後はオケから一歩前に出て弾いているのがよくわかるようになりました。ヴァイオリンの音色にも深みが出て、オーディオっぽい音から生の音のように感じられるようになりました」

次にスピーカーの左右に「シルヴァン」を置いて細かく前後に動かして調整。

「吸音面と反射面が左右で揃っていなかったため、定位がズレていましたが“シルヴァン”を置いたらヴァイオリンがピシッと真ん中に定位するようになりました。さらに演奏が始まる前の気迫や緊張感まで伝わって来ます」もちろんその場で導入決定となったそうだ。

松島さんは自身でも大変精緻な音場調整を行っている。「シルヴァン」の設置場所もミリ単位で最適な場所を探し、設置場所にはマークを入れている

設置面でのアドバイスも貴重な経験 − 「毎週CDを購入しています」

早速その『ヴィヴァルディ/ヴァイオリン協奏曲』を聴かせてもらった。実はカルミニョーラは仕事で何度か撮影した事があり、間近で演奏も聴いた事がある。その音はファインダー越しに何度もアップで見たあのカルミニョーラの「眉間のしわ」が迫って来るようなリアリティだ。

取材当日は「コーナー・アンク」の上部に、高さ60cmの「ミニコーナー・アンク」を追加。音の歪みがさらに改善された。「これも導入する必要がありそうだなぁ、参ったなぁ」と松島さん

コーナー設置専用に特化し空間の拡がり感を向上させたコーナー・アンク

さらに調子に乗って僕の愛聴盤キースジャレット『トリビュート』を聴かせてもらった。今度はジャック・ディジョネットのスティックがシンバルの上を転がっていく様が手に取るように分かった。これは凄い。

松島さんはキースのピアノの変化に驚いている。

「ピアノの音と響きに深みができました。機器をグレードアップした以上の効果ですね」

僕が感心ばかりしていても仕方がない。最後に松島さん本人に全体的な感想を語ってもらった。

「シルヴァンとアンクの導入は非常に効果的でしたが、山下さんのような音響のプロの方に、自分の音を聴いていただき、スピーカーのセッティングも含めた調整をしていただいたことは得難い経験でした。

いままでは、音楽が正しく再現できているのかどうか、不安に思いながら聴いていましたが、それが無くなりました。自分の不満点に対する解決策を具体的に教えていただき、オーディオの経験値が上がった気がします。

それまで感じていた部屋の狭さもほとんど気にならなくなりました。アンクやシルヴァンは狭い部屋でこそ効果があると感じています。

設置後いろいろなディスクを聴いて楽しんでいますが、どのディスクでもこれまで無かった新しい発見があり、導入してほんとうによかった!!と喜んでいます。いまはほとんど毎週CDを購入しています」

松島さんの楽しいオーディオライフはここから始まる。






【問い合わせ先】
日東紡音響エンジニアリング(株)(公式サイト
〒130-0021 東京都墨田区緑1-21-10
営業推進部 担当:山下 、佐古、田中氏
TEL/03-3634-7567
E-mail:ags@noe.co.jp
※新試聴ルーム「サウンド・ラボラトリー」(千葉市稲毛区)試聴募集中(予約制)



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