快適さと音の良さの両立は可能か?

山之内正がレビュー!“音質にこだわった”Bluetoothイヤホン「LBT-AVHP04A」を試す

山之内 正
2010年12月20日
「Bluetoothイヤホンって、音が悪いんじゃない?」というイメージを持っている方は多いはず。そこで今回、11月中旬に発売されたロジテックのBluetoothイヤホン「LBT-AVHP04A」を評論家の山之内 正氏が試聴。振動板に調整を施したφ10mmスピーカーユニットを搭載し、アンテナ特性のチューニングを施すなど“音質にこだわった”本機の実力を検証します。


直径10mmの大口径ドライバーユニットを搭載
軽量&コンパクトで装着時の負担も少ない


ケーブルの煩わしさから解放されるBluetoothヘッドホンには以前から注目していた。特にiPhoneがA2DPに対応してからは、使い勝手と音質が両立したヘッドホンタイプの製品を探してきたが、無線機能の内蔵という制約のためか、満足できる製品となかなか出会うことができない。

その悩みを解決してくれそうなカナル型のBluetoothイヤホン、LBT-AVHP04Aがロジテックから登場した。Bluetoothのモジュールやバッテリーを内蔵しているとは思えないほどコンパクトで使いやすそうだし、通話機能付きの製品も用意されているのでiPhoneとの組み合わせにも向く。

ロジテック
Bluetoothヘッドホン LBT-AVHP04A
製品データベース】【ロジテックの製品情報ページ
音質にこだわったカナル型Bluetoothイヤホン。振動板に調整を施した直径10mmスピーカーユニットを搭載したほか、無音時のホワイトノイズ低減にも注力しアンテナ特性をチューニング。メリハリある音を実現するのが特徴だ。またBluetooth v2.1+EDRに準拠し、障害物がない場合最大半径10mの範囲でワイヤレス使用ができる。BluetoothのプロトコルはA2DP、HFP、 HSP、AVRCPに準拠。著作権保護技術SCMS-Tにも対応しワンセグ音声や着メロなども楽しめるほか、マイクつきリモコンも備えハンズフリー通話も可能だ。


イヤーピースはXS/S/M/Lの4種類が付属

イヤーピースを外したところ。ノズルはちょっと太め

直径10mmの大口径ドライバーユニットを搭載していることから、クオリティにも期待が募る。また、Bluetooth用アンテナの受信特性を吟味し、無線伝送で気になりやすいホワイトノイズを抑えることにも成功したという。

重さはケーブルも含めてたったの13gしかなく、装着時の負担は非常に少ない。なによりもプレーヤーとの間の接続ケーブルが不要なので煩わしさがなく、収納時にも長いケーブルの取り扱いを心配する必要がなく、気が楽だ。

Bluetoothイヤホン「LBT-AVHP04A」。サイズは普通のイヤホンよりやや大きいくらい

LBT-AVHP04Aを装着したところ


リモコンは、一番上のマルチファンクションボタンを長押しすると、ペアリング機器の検出がスタートする

リモコンでは音量調整や曲送り/戻しが行える。操作の際イヤホンが外れやすいのはやや気になった
iPhone 4との組み合わせでは最初のペアリング時にもパスキーの入力が不要で、接続はすぐに完了した。右チャンネル側のケーブルに取り付けられた音量調整キーとマルチ機能ボタンを操作して曲送りや曲戻しの操作ができるほか、各社の携帯電話と組み合わせて通話の操作もワンタッチで行える。パソコンまたはACアダプターとつなげば2時間で充電が完了、その状態で約4時間使えるので実用性も高い。

iPhoneでは「設定→一般→Bluetooth」を選んでいき、Bluetothをオンにすれば自動で機器を検出、表示された機種名をタップすれば接続してくれる

iPhoneとLBT-AVHP04Aを同期させて使っているところ。右下の青いアイコンをクリックすると…

iPhoneのスピーカーとLBT-AVHP04Aどちらで再生するかをワンタッチで切り替えできる


USB ACアダプターが付属

本機を設置しながら充電できるスタンドも用意されている

HiーFi用途で不安なく使える製品が登場
Bluetoothヘッドホンは以前とは次元の異なるサウンドを実現している



試聴を行う山之内氏
iPhone 4と組み合わせ、再生音を確認する。耳のサイズに合うイヤーピースを装着すると遮音性も確保でき、カナル型ならではのS/Nの良いサウンドを楽しむことができる。

ジャズボーカルを聴くと、ウッドベースのマッシブな量感と、ピアノの低音部の厚みに驚かされる。コンパクトなハウジングからは想像できない口径の大きなドライバーを使っているためだと思うが、無理に低音を出している力み感がなく、深く伸びやかな低音を堪能することができる。

声の帯域はこもり感が少なく、自然でストレートな音色が持ち味だ。女性ボーカルは落ち着いた大人の音調でしっとりした感触があり、男性ボーカルはボディ感のある深い響きを引き出してくる。ギター伴奏のメゾソプラノは、中高音域のなめらかなタッチに魅了された。

パーカッションやギターのアタックなど、高域の張りはどちらかというと控えめで、サウンドが硬い調子に傾くのを巧みに避けている。設計時にこだわったというホワイトノイズ対策は十分な効果を発揮しており、ブレスの瞬間など、ざわつきのない静寂に包まれる。

本機独自の音質対策に加え、規格自体の進化もあり、Bluetoothヘッドホンは以前とは次元の異なるサウンドを実現している。HiーFi用途で不安なく使える製品が登場したことを歓迎したい。

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<筆者プロフィール>
山之内 正 Tadashi Yamanouchi
神奈川県横浜市出身。東京都立大学理学部卒。在学時は原子物理学を専攻する。出版社勤務を経て、音楽の勉強のためドイツで1年間過ごす。帰国後より、デジタルAVやホームシアター分野の専門誌を中心に執筆。近著に『図解インタ−ネットで変わる音楽産業』(アスキー刊/2000年)がある。大学在学中よりコントラバス演奏を始め、東京フィルハーモニー交響楽団の吉川英幸氏に師事。現在もアマチュアオーケストラに所属し、定期演奏会も開催する。また年に数回、オペラ鑑賞のためドイツ、オーストリアへ渡航。趣味の枠を越えてクラシック音楽の知識も深く、その視点はオーディオ機器の評論にも反映されている。