<折原一也氏のA&V FESTA 2006レポート>22.2chからワンボディ、ヘッドフォンまで広がるサラウンドのカタチ

2006年09月22日
A&Vフェスタはオーディオ・ビジュアルの展示会だけあってホームシアターとサラウンドに関連する出展も数多く見ることができた。いくつかのブースを廻って感じたことが、従来からある5.1chサラウンドのほかにも様々なサラウンドの形が広がろうとしていることだ。展示内容のなかから気になったものを幾つか紹介していこう。

●22.2chサラウンドを出展者ブースで体感


デモは22.2chのスピーカーとビクターのリアプロジェクションテレビHD-70MH700の組み合わせで行われていた

22.2のスピーカーは上層9ch、中層10ch、下層3chとリスニングエリアを取り囲むように配置

スピーカーはボーズのワイドレンジ・デュアルキューブ・サテライトスピーカーとサブウーファーのMB4を使用
A&Vフェスタの特別企画として常設されていたものに、NHK放送技術研究所による22.2マルチチャネル音響システムがあった。広い視聴室には小型スピーカーを使った専用のシステムが組まれ、デモ映像とともにサラウンド音声を体感できるようになっていた。

上映されていた映像はスポーツや自然映像などのデモソースが中心。なかでも印象的だったのがNBAの中継を放送したもので、コート全体を俯瞰する映像と文字通り四方八方から聞こえる歓声はその場にいるような臨場感を感じられた。音声一つ一つのセパレーションが明確なことが22.2チャンネルの強みだ。もう一つ印象的だったのがロケット打ち上げの映像。サブウーファーの轟音もさることながら、上方に設置された9chのスピーカーによって目の前を過ぎた上部でも音の移動がリアルに感じられる。

●ホームシアターはフロントサラウンドを中心にバリエーションが広がる


ビクターのブースには独自のフロントサラウンド技術√4を採用するシアターラックが展示されていた

ビクターのニアスピーカーサラウンド。視聴位置すぐ近くに設置したスピーカーから自然な広がりを得られる独特の方式だ
家庭のホームシアターに目を向けると、この秋発売されるAVアンプを始めとしてフロントサラウンドに対応した製品が数多く展示されていた。フロントサラウンド対応の製品は今までステレオのスピーカーを使ったものが中心となっていたが、フロントサラウンドスピーカー内蔵ラックは、4chのスピーカー、さらにワンボディのフロントサラウンドといった様々な方式が展示される。もちろん通常のフロントサラウンドセットも数多く見ることができた。薄型大画面テレビとの組み合わせによるカジュアルなホームシアターが流行しているなかで、設置の自由さとサラウンド効果の両面から改良が進んでいることが見て取れた。

●サラウンドヘッドフォンはホームシアターの定番


パナソニックのブースに展示されていたデジタルワイヤレスヘッドフォンの参考出品。同社独自の「パーソナルサラウンド」を採用
もう一つ各メーカーのブースで見られたのが、5.1ch音声に対応したサラウンドヘッドフォンの数々だ。ホームシアターを導入できない環境でも手軽に使えるサラウンド機器として、ワイヤレス方式のサラウンドヘッドフォンの人気も高まっている。展示ブースでは薄型大画面テレビと合わせた展示が行われ、ゲームをサラウンドで楽しむ使い方もターゲットとされているようだ。

今回挙げた以外にも、各社AVアンプの新製品はもちろん、ドルビー、DTSによる可逆オーディオを使った次世代サラウンドなどホームシアターにフォーカスした展示は数多い。ハイクオリティのシステムからカジュアルなものまで様々なシステムを見られただけに、製品の登場にも期待したい。

(レポート・執筆:折原一也 >>プロフィール


avfesta2006

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