AVアンプ VRS-N8100 \105,000




VRS-N8100



背面端子部


名門オーディオメーカーが満を持して贈る渾身の一台
文/井上千岳


米国IT社のPurePathデジタルを採用したフルデジタルの6チャンネルアンプである。

好評のVRS-7100とは姉妹機となるが、こちらはネットワーク機能を装備した点で異色の存在といえる。イーサネットを通じてパソコンとの接続が可能。パソコンに保存した画像や音楽データを本機を通じて取り出すことができる。またPCカードスロットを備え、スマートメディアやSDカードなどのメモリーから、デジタルカメラなどの画像を再生することが可能だ。CDやDVDだけでなく、デジタルメディアに幅広く対応したユニークなAVアンプである。

音質面では先に触れたTI社製デバイスによるフルデジタル構成。デコーディングはアナログ・デバイセズ製32ビット・フローティングポイントDSPで行う。

音質はまずCDを聴いた時点で明らかだ。レンジが広く、どの帯域も明瞭でエネルギーが高い。特に普及クラスでは難しい低域のコントロールに優れ、曖昧さのない明快で深く沈んだ低音を描き出す。高域への伸びも自然で誇張がなく、音楽的に自然な再現性を有している。

映画にもこの感触がそのまま生かされ、静寂な場面での雰囲気の濃密さや大音量の効果音でのメリハリを生き生きと描き出す。音色がニュートラルで誇張がなく、力感に無理がない。音楽音が深い位置にきれいに分離するのも印象的である。極めて正統的な再現性と言ってよく、品位の高い音調だ。

【SPEC】
●定格出力(ステレオモード):100W+100W(20Hz〜20kHz、0.7%、6Ω) ●実用最大出力:(ステレオモード)130W+130W(JEITA 6Ω)、(サラウンドモード 1ch動作時)フロント/130W+130W(JEITA 6Ω)、センター/130W(JEITA 6Ω)、サラウンド/130W+130W(JEITA 6Ω)、サラウンドバック・サブウーファー/130W(JEITA 6Ω) ●全高調波歪率:0.09%(1kHz、50W、6Ω) ●SN比デジタルインプット:96dB ●音声入出力端子:デジタル音声(光×3/同軸×2)、アナログ音声入力×6、アナログ音声出力×1、プリアウト(サラウンドバックL/R、サブウーファー)3ch ●映像系入力端子:D4×2、コンポジット×5、Sビデオ×2 ●映像系出力端子:D4×1、コンポジット×2、Sビデオ×1 ●定格消費電力:110W ●外形寸法:約440W×79H×363.5Dmm ●質量:約4.6kg

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Phile-webニュース「ケンウッド、薄型AVアンプなどホームシアター関連9製品を一挙発表」