システムコンポ UD-E77WSD ¥OPEN(予想実売価格55,000円前後)




UD-E77WSD(ブラック)



UD-E77WSD(木目)





SDカードスロットを2基搭載し新しい音楽スタイルを提案
文/高橋 敦

ぱっと見た感じは普通のシステムコンポだが、よく見てみるとSDカードスロットを2基とUSB端子を1系統搭載。それらを活用した新たな音楽スタイルを提案する製品だ。複数枚のSDカードを音楽のジャンルや家族ごとに使い分けるなどの利用シーンが想定されている。

本体とリモコンにはCDからSD1・SD2・USBのそれぞれに曲を録音する専用ボタンを用意。CDからSDカードへ、CDからUSB接続したデジタルオーディオプレーヤー(DAP)へと、ボタン一発で録音できてわかりやすい。SDからSDへも曲を移動できるのはダブルスロットならでは。SDスロット搭載の同社DAP“MG-Eシリーズ"となら、本機とDAPでSDカードを共用することもできる。

録音形式は圧縮のWMAと非圧縮のリニアPCM。加えて再生形式としてはAACとMP3にも対応している。最大32GB×2枚を使える大容量を活かせば、CDと同等の音質を保てるリニアPCM形式でライブラリを構築することも現実的だ。

もちろん再生品質にも抜かりはない。完全ディスクリート構成の差動二段増幅パワーアンプでノイズを制御しながら信号を増幅し、システムコンポとしては大口径な12cmウーファーを駆動。同社DAPでおなじみの高域補完機能「Supreme」、加えてCDの16bitデータを24bitに拡張して処理する「H.R.S.」も搭載している。

上原ひろみ「Beyond Standard」を試聴。音場が立体的で、特にドラムスから感じる奥行の深さは印象的。周囲を回るように加工されたシンセの移動感もはっきりしていて鮮やか。シンセは音色もクリアでよい。低域も十分に出ていて、ベースラインも確かな存在感を持つ。

宇多田ヒカル「HEART STATION」も、彼女のややハスキーな声質の美味しいところを引き出して好印象。ボーカル音像のフォーカスもきれいに定まっている。ダブルSDという機能面が大きな売りだろうが、クオリティ面=再生音質もよい。新世代オーディオスタイルのエントリークラスとして過不足ないシステムだ。


【SPEC】
●実用最大出力:20W+20W(JEITA 6Ω) ●対応メディア:音楽CD、CD-R/-RW、AAC/MP3/WMA/リニアPCM(WAV)※DRM非対応 ●対応メモリー:SDカード、SD/SDHC、miniSD、microSD/SDHC(対応容量:128MB〜32GBまで) ●録音形式:WMA形式 SLQモード96kbps/44.1kHz、SQモード128kbps/44.1kHz、HQモード192kbps/44.1kHz、リニア PCM(WAV):1411kbps/44.1kHz/16bit ●再生方式:AAC/MP3/WMA/リニアPCM(WAV)※DRM非対応 ●再生周波数:20Hz〜20kHz ●スピーカーユニット:120mmコーン型ウーファー、25mmバランスドーム型トゥイーター ●インピーダンス:6Ω ●最大入力:30W ●定格消費電力:67W ●外形寸法:<本体部>240W×122H×362Dmm、<スピーカー部>152W×265H×212Dmm(1本) ●質量:<本体部>5.0kg、<スピーカー部>2.7kg(1本)

【問い合わせ先】
ケンウッドカスタマーサポートセンター
TEL/0570-010-114(ナビダイヤル)

【関連リンク】
Phile-webニュース【ケンウッド、ダブルSDスロット搭載のシステムコンポ「UD-E77WSD」を発売 】