マルチチャンネルスピーカーセット KS-908HT \39,900(セット)




KS-908HT



サブーファー
SW-38HT \22,050
明るくクリアで開放的な音感、薄型テレビと組み合わせたいモデル
文/林 正儀


ケンウッドでペンシル型スピーカーといえば単体モデルの907だが、これはセット主体のジュニア版といった感じだ。2ウェイ3ユニットという構成もよく似ている。7cmコーンウーファーを4本、そこに1ドームトゥイーターをつなぐバスレフタイプだが、この19mmのユニットが今回の目玉であり、最新ソースに相応しいワイドレンジ再生をねらっている。このように同一ユニットをアレイ状に積み上げた場合、縦ではなく水平方向に指向性がぐんと広がるのは周知のとおり。ほぼ胸までの高さをもつボディもスマートで、薄型テレビや立ち上げ式スクリーンなどにベストマッチングしそうだ。またセンターとリアも同一ユニットによる2ウェイで、同じくアルミボディを使い音色の統一が図られているのも好ましい。KS-908HTは、以上5スピーカーによるセットでウーファーは別売だ。

ここではスリムでスタイリッシュなスリムデザインのSW-38HTと組み合わせよう。16cmのユニットに駆動アンプは定格70Wのものだ。機能はミニマムでレベル調整のみだが、音色は見事にマッチしてくれた。

明るくクリアで開放的。せこせこしないよさがあると同時にサラウンド音場の自然な広がりがすばらしい。試聴位置ではスクリーン面全体に音の粒が満ちあふれて、さらに外の空間へと拡散していくような効果はコラムスタイルならではのものだ。後方から左右を受け持つリアスピーカーとのつなぎ目もすんなりと見事なもの。

セリフの発し方は、音そのものの質感が揃っているために無理がなく自然に溶け合う。うまいまとめ方である。音楽再生が好ましく、『戦場のピアニスト』のエチュードやバラードを、憂いをおびたタッチで楽しませてくれるし、戦場のパサついた空気感もうまく描く。壁に寄せて響きを利用すれば、中低域あたりのボリューム感をさらに引き出すこともできそうだ。

【SPEC】
<フロント>
●形式:2ウェイ5スピーカー ●エンクロージャー:バスレフ方式 防磁設計 ●スピーカー:7cmコーン型ウーファー×4、1.9cmドーム型トゥイーター×1 ●最大入力:80W ●インピーダンス:8Ω ●周波数帯域:75Hz〜40,000Hz ●外形寸法:約220W×1154H×220Dmm ●質量:約5.3kg

<センタースピーカー>
●形式:2ウェイ3スピーカー ●エンクロージャー:密閉型 防磁設計 ●スピーカー:7cmコーン型ウーファー×2、1.9cmドーム型トゥイーター×1 ●最大入力:80W ●インピーダンス:8Ω ●周波数帯域:110Hz〜40,000Hz ●外形寸法:約280W×104H×81Dmm ●質量:約1.2kg

<サラウンド>
●形式:2ウェイ3スピーカー ●エンクロージャー:密閉型 防磁設計 ●スピーカー:7cmコーン型ウーファー×2、1.9cmドーム型トゥイーター×1 ●最大入力:80W ●インピーダンス:8Ω ●周波数帯域:110Hz〜40,000Hz ●外形寸法:約76W×230H×78Dmm ●質量:約1.1kg


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