特集

営業部長の年末商戦
39人のキーマンが語る「展望と勝算」

ソニーマーケティング

積極的な使い方提案で

使用頻度を上げていく

デジタルイメージング
マーケティング部
統括部長

辻 和利氏

 「晩婚・少子化の人口動態の中、子供の成長記録に依存したイベント商品のままで、需要が伸びるわけがありません。ビデオカメラのお客様の数をどうやって増やすのか、それこそが本当の意味でのメーカーの仕事。使ってもらうための仕掛けがまだまだ足りないですね」と、辻統括部長は語る。

 ユーザー層を広げる使い方提案のひとつとして、同社がこの年末にクローズアップしたのがDVDへの保存≠セ。「DVDプレーヤーが広く普及し、PC・ノンPCに関わらずDVDに録画できる環境も整ってきました。見る機会が増えれば、使う頻度も増えていくはずです。ソニーならではのVAIOとのネットワークも、とことん活かしていきたい」と、市場活性化へてぐすねをひく。小型・高性能のDCR―PC101K、マイクロMV方式の特徴を生かしたこれまでにないシューティングスタイルのDCR―IP220Kを主力商品と位置付け展開する。

 「カタログやウエブのつくり方ひとつとっても、さらに工夫を凝らし、こだわりました。とにかく、動画を気軽に楽しむことができる環境を、広く提案していきたいと思います」。

 一方、対前年比130〜140%と依然、衰えを知らないデジカメ。「月間50万台の市場ですから、それこそ多様なニーズがあります。とにかく、色々なお客様に応えていくことが大切だと考えています」と、サイバーショットのラインナップも充実の一途だ。「ユーザーの目線で楽しさを追及し、ソニーのブランド力をアピールしていきたいと思います」と、群雄割拠の中で、きちんと差別化を図る。回転レンズを採用したDSC―F77/FX77、ナイトフレーミングの評価が高いDSC―F717など、この秋の新商品にも高い期待が集まっている。イメージステーションやi―Jumpサービスなど様々な使い方提案に力を入れているのも同社の特徴だ。今後は、ワイヤレスの提案などにも力を入れていく。

 「これからは、ひとりでデジカメ2台、ハンディカム1台、カメラ付ケータイ1台を持つようになります」と語る辻部長。棲み分け云々が議論される中で、大きな目標を掲げ、市場を大いに盛り上げていく。

ソニーマーケティング
渡辺正博氏
ソニーマーケティング
伊藤良孝氏

 

CLOSE