特集

営業部長の年末商戦
39人のキーマンが語る「展望と勝算」

キヤノン販売

インプットとアウトプット活かし

デジタルフォトNO.1を目指す!

キヤノン販売(株)
理事
電子機器首都圏営業本部
本部長

岩木 肇氏

 「年末に投入するモデルは、『PowerShotS45』『PowerShotG3』『IXY320』で、市場で高い評価を頂いている人気シリーズの最新モデルです。今年は対前年比130%程度で推移していますが、年末もほぼその数字に落ち着く」と岩木氏は予測する。

 市場では画素競争が続く一方で、小型なモデルが大きな人気を呼んでいるが、「小型デジカメはある程度、機能を犠牲にせざるを得ないので、カメラメーカーとしてはやりたくはないですね。スタイリッシュなモデルとしてはIXYシリーズが草分け的な存在になっていますし、やはり高性能・高品位で勝負したいと考えています」。トイカメラなどの需要も携帯電話のカメラ機能に取って代わられている部分があるため、デジタルカメラに求められるものは、カメラとしての「質」と考えている。

 年末商戦に向けての販促については、「デジタルの楽しさ、簡単さを伝えるために、お客様へのメッセージとして『Happy Photo Style』を提案します。これはデジタルカメラというインプットと、プリンタというアウトプット双方のリーディングインダストリーを持つキヤノンならではのものです」。

 具体的には、「パソコンなしでプリントができる『カメラダイレクト』や、同梱ソフトを使っておこなう『簡単で楽しいアルバム作り』を提案していきます」。DPE(Developing Printing Enlarging)という単語を、『新世紀DPE=Digital Photo Entertainment』と位置付けたいとしている。

 店頭演出については、売り場、つまりお客様にとっての「買い場」をより分かりやすくすることを重要視している。「デジカメは商品が小さなものですから、一人のお客様が商品を見ていると他の方には見えなくなるわけです。ですから、今の3倍位のスペースに広げていただき、見やすい、触りやすい『買い場』(売り場)づくりを目指します」。

 デジカメは2005年までは115〜120%ぐらいで推移すると予測しており、「デジカメは非常にパーソナルなものですから、一家に一台というよりも1人に1台の可能性を持っています。市場のさらなる広がりに合わせて、カメラメーカーとしての強みを活かしながら、グループを挙げて『デジタルフォトNO.1』をめざしていきたいと考えております」。

キヤノン販売
佐々木統氏
ケンウッド
堀越正信氏

 

CLOSE