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KRF-X9090D-S

KENWOOD
KRF-X9090D-S

¥95,000(税抜)

発売:2005年10月下旬
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オーディオ銘機賞2006 ≪マルチチャンネルアンプ部門賞≫受賞モデル

ビジュアルグランプリ2006 ≪サウンド部門≫受賞モデル

【SPEC】
<オーディオ部>
●ステレオモード:定格出力/100W+100W(20Hz〜20kHz、0.09%、6Ω) ●実用最大出力:150W+150W(JEITA 6Ω) ●サラウンドモード(1ch動作時):実用最大出力(JEITA 6Ω)/フロント150W+150W、センター150W、サラウンド150W+150W、サラウンドバック150W+150W ●全高調波歪率:0.009%(1kHz、50W、6Ω) ●SN比(Line):95dB(JEITA) ●トーンコントロール特性:BASS±10dB(@100Hz)、TREBLE±10dB(@10kHz) ●入力端子(感度/インピーダンス):PHONO MM→4.0mV/47kΩ、Line→300mV/47kΩ ●出力端子(レベル/インピーダンス):TAPE REC→300mV/1kΩ、PRE OUT→FRONT 1V/500Ω、CENTER→1V/500Ω、SURROUND→1V/500Ω、SURROUND BACK→1V/500Ω、SUBWOOFER→1V/500Ω
<ビデオ部>
●入力端子(感度/インピーダンス):コンポジット→1Vp-p/75Ω、Sビデオ→(Y信号 1Vp-p/75Ω、C信号 0.286Vp-p/75Ω)、コンポーネント→(Y信号 1Vp-p/75Ω、Cb/Cr信号 0.7Vp-p/75Ω) ●出力端子(レベル/インピーダンス):コンポジット→1Vp-p/75Ω、Sビデオ→(Y信号 1Vp-p/75Ω、C信号 0.286Vp-p/75Ω)、コンポーネント→(Y信号 1Vp-p/75Ω、Cb/Cr信号 0.7Vp-p/75Ω)
<デジタル部>
●サンプリング周波数:32kHz、44.1kHz、48kHz、96kHz ●入力端子(感度/インピーダンス/波長):Optical-15dBm〜-24dBm・660nm±30nm、Coaxial0.5Vp-p/75Ω ●出力端子(レベル/インピーダンス/波長):Optical-21dBm〜-15dBm・660nm±30nm
<FMチューナー部>
●受信周波数範囲:76MHz〜90MHz ●アンテナインピーダンス:75Ω不均衡 ●高調波歪率:MONO→0.3%(1kHz)/STEREO→0.7%(1kHz) ●S/N比:MONO→75dB(65dBf入力時)/STEREO→68dB(65dBf入力時) ●ステレオセパレーション:36dB(1kHz) ●周波数特性:+0.5dB、-3dB(30Hz〜15kHz)
<AMチューナー部>
●受信周波数範囲:531kHz〜1,602kHz ●S/N比:48dB
<電源部・その他>
●定格消費電力:270W(待機時0.5W以下) ●外形寸法:440W×166H×396Dmm ●質量:12.1kg ●付属品:FM室内アンテナ×1個、AMループアンテナ×1個、リモコン×1個、リモコン用単三乾電池×2本

※原則として製品発表時のデータを掲載していますので、内容・価格は変更されている場合があります。また、この製品データベースには生産・販売を休止したモデルの情報も含まれています。

テストレポート

THX Select2に準拠 フロントサラウンドにも対応

ケンウッドのAVアンプにはデジタル増幅タイプと従来型のアナログタイプという二通りのラインがあるが、これは後者の最新モデルで、KRF-X9080Dの上級機である。ルーカスフィルムのTHX Select2に準拠。スピーカーのオートセットアップと音場による最適なイコライジングを行うアダプティブEQを搭載する。アナログデバイゼズ社製32bitDSPによって高精度な信号処理を実現。電源回路と増幅回路をシンプルにまた密接に結びつけるアドバンスト・グランドラインの採用で、ノイズを低減している。また、精密なフロントサラウンドを提供するドルビーバーチャルスピーカーを採用している。

ごくオーソドックスな音調というとどこか詰まらない印象があるが、本当はそうではない。あらゆる音が正しく均等に鳴って初めてそういう再現が可能なわけで、その意味で本機は極めて正統的。映画の音を過不足なく、しかも自然な抑揚で描き出す。音色にくせがなく、どんな場面でもナチュラルな感触を失わない。『HERO』の戦場のシーンは武器や兵士の雑踏音がきめ細かく分解されてわかりやすく、矢の飛来音は鋭さに細かなニュアンスを含んでいる。『マスター・アンド・コマンダー』は遠くの人声や波の音などの遠近感がよく、砲撃音も十分な力感とスピードを持つ。高品位な音質である。

価格からいえばエントリーレベルになるのだろうが、実力はそれ以上の価格帯にも匹敵する。音の出方が自然で立ち上がりも速く、エネルギーにも不足がない。解像度が高く、透明な厚みにも優れた音調である。中級クラスのスピーカーと組み合わせるのにも好適だ。

(text.井上千岳)