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テストレポート

幅広い帯域をバランス良く再生できる優秀なヘッドホンアンプ
AT-HA21
レポート/高橋敦

ヘッドホンアンプを初めて導入するという人にも安心しておすすめできる

シンプルで頑強な筐体に高音質のヘッドホンアンプ回路を搭載した製品だ。筐体の構造や外観、ヘッドホンアンプとしてのスペックの値は、光デジタル入力搭載ヘッドホンアンプAT-HA26Dと同じ。光デジタル入力の有無で選択すればよいだろう。

筐体は、アルミ合金の主筐体とダイキャストのフロントパネルから構成される。小ささの割には重く感じられ、手応えも頑強。不要振動抑制を期待できる造りである。

内部の回路設計においては、入力をFETで受けることで低ノイズで繊細な表現を、出力にパワートランジスタ方式を採用することで余裕のある低音再生を実現している。そしてその回路を構成するオペアンプやコンデンサーなど電子部品には、厳選された音響用パーツを採用する。電源は大容量アダプターから供給。それが豊かな低音再生の支えとなっている。

と、ここまではAT-HA26Dと重なる内容だが、本機のみの特長として、ヘッドホン出力は6.3mm標準ジャックと3.5mmミニジャックの2系統が用意されている。ヘッドホンの側の端子サイズに合わせて挿し分ける、ヘッドホンを2つ接続して友人など二人で同時に音楽を聴く、といった利用が可能だ。

ジャズのピアノ・トリオでは、主役のピアノの透明感のある音色にまずは感心。音の乱れがなく、高域が綺麗に伸びている。シンバルの強打がバシャーンと濁点を炸裂させる場面でも、その濁点に濁点なりの綺麗な響きがあるというのが、やはり高域の再現性を感じられるところだ。

ウッドベースやドラムの重み、制動の効いた力感もよい。アタックが膨らみすぎることなく、胴の内外の空気が震える、その感触が伝わってくる。

ポップスのエレクトリックベースは、少しなじんで丸みのある音色だ。ゴリゴリッと硬質な骨太さは薄れさせるが、この感触も悪くはない。制動はここでも適度に確保され、スタッカートも甘くなってはいない。女性ボーカルは鋭すぎず柔らかすぎずだ。

際立つ特徴があるわけではないが、高域の綺麗さ、低域の制動、帯域バランスなど様々な要素を十分に確保した、優秀なヘッドホンアンプだ。ヘッドホンアンプを初めて導入するという人にも安心しておすすめできる。

【SPEC】●最大出力レベル:300mW+300mW(32Ω) ●入力端子:ライン入力(ピンジャック×2) ●出力端子:φ6.3mmヘッドホン、φ3.5mmヘッドホン、ラインスルー出力(ピンジャック×2) ●外形寸法:105W×44H×142Dmm ●質量:約465g
ATH-CKR75BT/55BT特設サイトはこちら
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