YAMAHA Sound Gallery

ハイグレードHiFi
上位機Soavo-1(BP)をシングルウーファー化した新モデル
スピーカーシステム
Soavo-3
¥138,600(税込)
レポート/林正儀
A-PMD(Advanced Polymer Injected Mica Diaphragm)振動板を採用した160mmウーファー。本機用に新たに改良が加えられている

【SPEC】●型式:3ウェイバスレフ、非防磁型 ●スピーカーユニット:3cmアルミドーム型トゥイーター、13cmコーン型ミッドレンジ、16cmコーン型ウーファー ●再生周波数帯域:35Hz〜50kHz(-10dB)、35Hz〜100kHz(-30dB) ●インピーダンス:6Ω ●許容入力:40W ●最大入力:160W ●出力音圧レベル:87dB/2.83V,1m ●クロスオーバー周波数:450Hz、4.5kHz ●外形寸法:349W×1,051H×487Dmm ●質量:26.5kg

【問い合わせ】
ヤマハ AVお客様相談センター TEL/0570-01-1808

透明感の高さはそのままにレスポンスの良さが向上
3ウェイ4スピーカー構成の「Soavo-1(BP)」の、ウーファーをシングル化した弟モデルである。1,050mmの高さをもつ頑強なエンクロージャーは共通。平行面のない構造やアルミダイキャスト製トゥイータープレート、上部 2ウェイ部のユニットは位置なども同じである。一方で、シングルウーファー化した際の、160mmのA-PMDユニットの納まる位置が工夫されている。単純に2 で割るのでなく、入念な試聴によって最適なポイントを決定。バスレフポートなどの設計も見直されている。3つのユニットはすべてファインチューニングが施されているという。

本機の狙いはSoavo-1とSoavo-2のいいとこ取りだ。シングルウーファーの利点はフットワークの軽さだが、これによりブックシェルフ型に匹敵する軽快なレスポンスとフロア型がもつ伸びの良い低音感を両立しようとした。

サウンドの傾向は、ほぼ狙い通りといえよう。透明な音色を持つボーカル音域はそのままに、ボトムのレスポンスが向上した。低音の踏ん張りや沈みなどはダブルウーファーのSoavo-1に一歩譲るとしても、こちらはストロークの軽やかさがもたらすドラムのタイト感や力強いベースプレイに魅力が伴う。映画ソースはもう一歩ズシっとくる重厚さや量的な厚みも欲しいと感じたものの、『オペラ座の怪人』では中域に輝きがあり、効果音の分離も鮮明。その場に居合わせたような、生々しい舞台音響が得られた。

ただのSoavo-1ジュニアではない。シングルウーファー化しつつ、Soavo1-にはない音の魅力を持たせたのが本機Soavo-3の訴求ポイントであろう。やや明るめの音色と持ち前のきびきびとしたレンスポンスは、音楽も映画ソースも楽しくさせる。若々しいとも表現できるサウンドで、Soavoシリーズを選ぶ楽しさが広がった。