• ブランド
    特設サイト
公開日 2017/03/21 13:00

テクニクス、Grandクラスの新トールボーイスピーカー「SB-G90」。ペア約50万円

サブバッフルにユニットを固定
ファイルウェブ編集部
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
パナソニックは、本日、Technics(テクニクス)ブランドの新製品発表会を開催。今年1月のCESで発表したオーディオ機器群を日本でも展開することを発表した。

Technics「SB-G90」


「Grandクラス」のトールボーイスピーカーシステム「SB-G90」を5月19日に発売する。価格は249,000円/1本(税抜)。

同軸2ウェイドライバーを含む、3ウェイ・4スピーカーのフロアスタンディングタイプ・バスレフ型スピーカーシステム。使用ユニットは16cmコーン型ウーファー×2、16cmコーン型×1/2.5cmドーム型×1の同軸2ウェイミッドレンジ/トゥイーター。

会場では再生デモも実施された

ユニットの取り付け方に大きな特徴があり、筐体内部にサブバッフルを設けてスピーカーユニットの重心位置でエンクロージャーに固定する「重心マウント構造」を採用。これにより振動板の振動を忠実に音に変換でき、ユニットや磁気回路の不要な振動、キャビネットへの振動の伝播を抑えられるとしている。

同軸2ウェイ・ドライバー、ウーファードライバーも本機のために新開発。上述のサブバッフルと水平補強板によってキャビネットの剛性を高めたことも特徴だ。以下にその詳細を紹介する。

「重心マウント構造」によりドライバーユニット自体が振動することを回避

テクニクスはこれまで、R1シリーズの旗艦機「SB-R1」、C700シリーズのブックシェルフ型「SB-C700」と2機種のスピーカーシステムを発売。本機はこれらの中間に位置する、「Grandクラス」のモデルとなる。

テクニクスのチーフエンジニアである井谷哲也氏は「明瞭な音像定位と豊かな表現を狙った」とSB-G90について紹介した。

重心マウント構造を特徴とする

最大の特徴となるのが、新開発された「重心マウント構造」だ。一般的なスピーカーにおいては、ドライバーユニットがエンクロージャー前面のバッフル板に固定されるが、この方法では、ユニットの重心位置と固定位置が離れているため、振動板の振幅に伴ってユニット自体が振動してしまう。これが音の濁りの原因になる。

重心マウント構造とは、ユニットを重心位置でサブバッフルに固定するというものだ

SB-G90では、エンクロージャー内部にサブバッフルを設け、ユニットの重心位置で固定・支持を行う「重心マウント構造」を各ユニットに採用。振動板が振幅したときにユニット自身が揺れるのを低減し、音の濁りを抑制する。さらにスピーカー前面のバッフルにはユニットが固定されていないので振動が直接伝わらず、エンクロージャーの不要振動を低減する効果もある。これらの効果により、明瞭な音像定位や鮮明でリアルな音場再現が得られるという。

SB-G90のエンクロージャーの側面透視模型。同軸ユニットがエンクロージャー内のサブバッフルに固定されているのが見てとれる

こちらはウーファーユニット。それぞれが独立したサブバッフルに固定されている

スピーカーユニットは、新生テクニクスが「リニアフェーズ」「明確な音像定位」を狙い、一貫して採用する同軸2ウェイ方式をミッド/トゥイーターに採用。このミッド/トゥイーターおよびウーファーは、いずれも本機専用に新規で開発が行われた。

同軸2ウェイのミッド/トゥイーターは、アルマイト処理を施したアルミ振動板を採用。トゥイーターはシミュレーションにより形状を最適化した新ドーム形状とし、100kHzにおよぶ再生を実現した。

SB-G90に搭載された2ウェイ同軸ユニット

またミッドレンジの内径部分と、トゥイータープロテクターの間をエッジレス構造として、スムーズな音の放射を可能にしたという。ミッドレンジは振動板をコーン型とすることで、振動系全体を軽量化して応答速度を高めた。

ウーファーは160mm径ユニットを2基搭載。新同軸ユニットと同様、アルマイト処理したアルミ振動板を採用し、音色の統一を図っている。磁気回路はロングストローク設計として、高い駆動力を生み出すダブルマグネット、ロングボイスコイル、銅リングを採用する。これにより大振幅まで低歪みで、レスポンスに優れた低音再生を実現するという。

SB-G90に搭載されたウーファーユニット

MDFによるエンクロージャーは、ポリウレタンを重ね塗りして光沢仕上げとした。内部には各ユニットを支えるサブバッフルに加え、水平補強板を組み合わせたクロス構造を採用。さらに角の部分にも補強を加えることで、エンクロージャーの高剛性化を実現した。

SB-G90のエンクロージャーの透視モデル

図のようにエンクロージャーが内部で独立している

またサブバッフルをユニットごとに独立させて、各ユニット間の振動の影響を最小化。エンクロージャー自体もユニットごとに内部で独立させることで、互いの影響を低減している。

脚部はゴム足と共に、真鍮製スパイク(4基)も付属。受け皿もセットしている。

再生周波数特性は27Hz〜100kHz(-16dB)、32Hz〜85kHz(-10dB)。クロスオーバー周波数は480Hz、3.2kHz。出力音圧レベルは、88dB(2.83V/m)、インピーダンスは4Ω、許容入力は100W(定格)、200W(最大)。

外形寸法は302W×1114H×375Dmm(スパイク使用時)、質量は約32kg(1本)。

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

関連リンク

製品スペックを見る
  • ジャンルスピーカーシステム
  • ブランドTECHNICS
  • 型番SB-G90
  • 発売日2017年5月17日
  • 価格249,000円/1本(税抜)
【SPEC】●形式:3ウェイ4スピーカー バスレフ型(同軸2ウェイミッドレンジ/ツィーター内蔵) ●使用スピーカー:16cmコーン型×2(ウーハー)、同軸16cmコーン型×1/2.5cmドーム型×1(ミッドレンジ/ツィーター) ●クロスオーバー周波数:480Hz、3.2kHz ●再生周波数特性:27Hz〜100kHz(-16dB)、32Hz〜85kHz(-10dB) ●出力音圧レベル:88dB(2.83V/m) ●インピーダンス:4Ω ●許容入力:100W(定格)、200W(最大) ●推奨パワーアンプ出力:40〜200W ●外形寸法:302W×1114H×375Dmm(スパイク使用時) ●質量:約32kg(1本)
クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 小栗旬VS山田孝之!鈴蘭制覇に挑む不良たちの熱く、若く、ギラついた青春
2 米ソニー、ブランド史上最高輝度のMiniLED「BRAVIA 9」や有機ELなど24年新テレビ4シリーズ
3 女子プロゴルフ「42nd フジサンケイレディスクラシック」、4/19からの放送・配信予定
4 ラックスマンの“新Zシリーズ”プリメインアンプ試聴会、4/27にジョーシン日本橋店にて開催
5 どれが好み? 一番人気のミニコンポ「M-CR612」を“売れ筋スピーカー”3機種と相性テスト!
6 LG有機ELテレビ“あえての”22年モデル「OLED C2」が超コスパで狙い目!推す理由をくわしく解説
7 マクセル、“デコれるスティック型ケース”の完全ワイヤレス「MXH-BTW401」
8 ウェブを「耳で聞く」のが意外に便利!iOS 17のSafari新機能を試してみよう
9 TCL、量子ドットMini LEDテレビ「C855」「C755」シリーズ。4K液晶モデル「C655」シリーズも
10 “音質も最高”の「グラミー賞2024」受賞曲、人気のPolk Audioスピーカー3機種で聴き倒す!
4/19 16:45 更新
MAGAZINE
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー192号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.192
オーディオアクセサリー大全2024~2025
別冊・ケーブル大全
別冊・オーディオアクセサリー大全
最新号
2024~2025
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.21 2023 WINTER
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.21
プレミアムヘッドホンガイド Vol.31 2024 SPRING
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.31(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2024年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年冬版(電子版)
DGPイメージングアワード2023受賞製品お買い物ガイド(2023年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2023年冬版(電子版)
音元出版の雑誌 電子版 読み放題サービス
「マガジンプレミアム」お試し無料!

雑誌販売に関するお問合せ

WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX