SENNHEISER-HISTORY

 
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創業者のフリッツ・ゼンハイザー博士

ゼンハイザーの歴史が始まったのは1945年のこと。創業者であるフリッツ・ゼンハイザー博士が当時の西ドイツに"Labor W"という会社を設立したのがそのはじまりだった。ちなみに、社名をSennheiser Electronicに改称したのは1958年のことである。


■マイクの名門メーカーとしてのゼンハイザー


オーディオファンにとっては、ヘッドホンやイヤホンがあまりにも有名なゼンハイザーだが、創業当初から変わらぬ事業の柱の一つがマイクロフォンだ。第1号機の「DM1」は創業の翌年である1946年に製造を開始。そして1947年には、最初の自社開発マイク「DM2」が完成。その技術力の高さを世に知らしめた。


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ゼンハイザー初のマイクロフォン「DM1」
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テレビやライブでも数多くのミュージシャンが使っている、プロフェッショナルの定番マイクSKM 5200

その後、順調に製品をリリースし、業容を拡大していったゼンハイザー。マイクの分野では、1960年に歴史的な銘機「MD 421」が発売された。様々な音源に対応できる特性を備えたMD 421は、いまだに販売が続けられている超ロングセラーモデルだ。


マイクの開発・販売ではその後も快進撃が続く。1987年にはMKH 816 ショットガンマイクの映画界への功績が認められ、フリッツ・ゼンハイザー博士が第59回アカデミー賞で表彰される。また2012年にはデジタルワイヤレスマイク「D 9000」を発表し、その卓越した技術力で話題をさらった。


さらに1991年にはマイクの名門、ノイマン社を子会社化。2013年にはゼンハイザー・ジャパンからノイマン製品の販売が開始された。


■世界初のオープンエアなど画期的な製品を開発


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世界初のオープンエア型ヘッドホン「HD 414」

さて、いよいよヘッドホンやイヤホンの歴史にも目を向けていこう。ゼンハイザーのヘッドホン開発の歴史で、最初のハイライトとなるのは,1968年に発売された世界初のオープンエア型ヘッドホン「HD 414」。黒い筐体に黄色いイヤーパッドというカラーリングが印象的なモデルだ。


それまで、ヘッドホンは密閉型が当たり前だった。いまの密閉型モデルのようにハウジングやイヤーパッドが技術的に進んでいなかったため、圧迫感や蒸れなどを感じることが多かったが、オープンエア型のHD 414の登場により、圧倒的に軽いフィット感を実現。さらに圧迫感や蒸れからもユーザーを解放した画期的な製品だったのである。まさに時代が求めた逸品、HD 414は超特大のヒットモデルとなり、1,000万台以上という記録的なセールスを打ち立てた。


その後もヘッドホンで画期的な製品を次々に発売していったゼンハイザー。1991年には、いまだに語り継がれる超弩級の静電型ヘッドホン「Orpheus」を発売した。Orpheusは真空管ヘッドホンアンプとのセットモデルで、当時の価格は12,900ドル。300台のみ限定販売された。ちなみに、2013年初頭にラスベガスで開催された「International CES」の同社ブースには、この歴史的なモデルを展示。いまだにOrpheusのエッセンスが同社のモノづくりに反映されていることから展示したと、同社説明員は誇らしげに語っていた。

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Orpheusのアンプ部   同じくOrpheusのヘッドホン部

その後もゼンハイザーの技術的な躍進は続く。1993年には、世界初のデジタルヘッドホン「IS 850」を発売した。赤外線によるデジタル伝送方式を採用したワイヤレスヘッドホンで、アナログ入力も含め、トランスミッターからヘッドホンにワイヤレスで音声を送信することができた。いまでこそ当たり前の技術だが、当時は非常に先進的なテクノロジーで、大きな話題となった。


■現在まで続く銘機が続々と登場


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現在でも販売されているオープン型ヘッドホンの注目モデル「HD650」

さて、ゼンハイザーがオープンエア型ヘッドホンを "発明" したのはすでにご説明した通りだが、その後もこのカテゴリーへ銘機をいくつも投入し、その名声は揺るぎないものになっていく。比較的最近発売され、ヒットモデルとして知られるのは「HD 580」。この製品の成功が、HD 600やHD 650などの、その後の定番モデルにつながっていった。HD 650はいまでも販売されており、定番中の定番モデルとして、売上ランキングの上位へ頻繁に顔を出す存在だ。


オープンエア型ヘッドホンで世界中に衝撃を与えたのは、2009年の「HD 800」。発売されたのは最近の出来事なのでご記憶の方も多いだろう。当サイトでもワールドプレミアを現地から速報し、多くの反響を得た。実に10年以上の開発年月をかけて登場したモデルで、ゼンハイザーの独本社で手作業で組み立てられている。価格の高さもさることながら、ユーザーを驚かせたのはその音質。ヘッドホンサウンドの一つの到達点として、現在進行形で語られている逸品である。


このHD 800のエッセンスを、より求めやすい価格帯に落とし込んだモデルが、2012年に登場した「HD 700」。三分割されたハウジングなどHD 800の特徴を受け継ぎながら、新開発の40mmユニット、約292gという軽量性など、本機にしかない魅力も備えている。

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ゼンハイザーヘッドホンの最高峰「HD 800」  

HD 700はHD 800のエッセンスを多く受け継ぎながら低価格化を実現した

■密閉型モデルも定番ロングセラー機が多数


ゼンハイザーはオープンエア型が得意なだけではない。遮音性に優れる密閉型ヘッドホンでも、多くの銘機をこれまで投入してきた。


その代表格が「HD 25」。1980年代から発売されている「超」が付く定番製品で、スタジオや屋外放送などでの使用を想定した、いわゆるモニターヘッドホンだが、一般オーディオファンからの支持も厚い。また片耳モニターが可能なため、DJ用途に使われることも多い。現在はそのマイナーチェンジモデル「HD 25-1 II」、軽量設計の「HD 25-SP II」、デザインコンシャスな「AMPERIOR」など、多くの派生モデルが存在する。

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「HD 25-1 II」   「AMPERIOR」

そして2012年、密閉型モデルに新たな新星が登場した。「MOMENTUM」だ。シックかつモダンさとクールさを併せ持つ絶妙なデザインで、金属の質感をうまく活かしている点も特徴だ。カラーリングはブラックとブラックの2色。ゴージャスなデザインながら、本体質量は約180gと軽量のため、アウトドアでの使用にも適している。

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「MOMENTUM」のブラウンとブラックモデル

■イヤホンやヘッドホンアンプも力作揃い


ゼンハイザーがその高い技術力を発揮しているのは、マイクやヘッドホンだけではない。近年人気を高めているイヤホンの分野でも、多くの人気モデルを世に送り出している。


用途や価格帯に応じて様々なラインナップを用意しているが、オーディオ/AVファンにとってその中心的な存在はイヤーモニター「IE」シリーズだろう。「IE 8」「IE 6」の2機種が人気を博し、2011年にはその後継機である「IE 80」「IE 60」が登場。さらに進化した音質や使い勝手で好評を得た。

IE8   IE80
「IE8」(左)と「IE80」(右)
IE800
「IE 800」

そして2012年。ゼンハイザーの新たなフラグシップイヤホン「IE 800」が登場した。新開発の7mm XWBトランスデューサーを搭載し、非常に小型の筐体ながら、これまでにない高い音質を実現したモデルだ。ハンドメードで作られていることも本機の魅力を高めている。


さらにゼンハイザーの挑戦は続く。ヘッドホン本体だけでなく、その周辺環境の整備にも乗り出した。ヘッドホンアンプ「HDVD 800」「HDVA 600」の開発である。特に上位機のHDVD 800はデジタル入力を備え、USB端子から192kHz/24ビットのハイレゾ音声を入力できることでも注目を集めている。

ゼンハイザーは、1940年代の創業から現在に至るまで、ほかのメーカーの一歩も二歩も 先を行く開発力をもとに、最新技術を備えた製品群をいち早く市場に投入してきた。一方でゼンハイザーを特別なメーカーたらしめているのは、技術のための技術に終始せず、あくまで音質を高めるためにその技術力を活用していることだ。ゼンハイザーのこの姿勢こそが、我々ユーザーを虜にする理由なのだ。

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