優秀録音ハイレゾ音源レビュー

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J.S. バッハ:ゴルトベルク変奏曲

ベアトリーチェ・ラナ クラシック FLAC
192kHz/24bit 96kHz/24bit
レーベル:Warner Classics 配信サイト:e-onkyo music

■山之内 正レビュー
イタリア出身の若手ピアニスト、ベアトリーチェ・ラナの第二弾はJ.S.バッハのゴルトベルク変奏曲に取り組んだ注目作だ。第一弾の録音がチャイコフスキーとプロコフィエフの協奏曲だったので意外な選曲に思えるが、演奏を聴くと不思議な連続性があり、納得させられる。アリアから始まりすべての変奏をていねいなタッチで表情豊かに歌い上げるラナの演奏は、どのフレーズからも抑揚に富んだ音楽が伝わり、才能の煌めきを感じさせる。繊細な音色の変化を忠実にとらえた素直な録音である。

総合点 9.3
低域の伸び9.3点 高域の伸び9.3点 セパレーション9.2点 ディテール9.3点 透明感9.3点 空気感9.4点 質感9.4点 静寂感9.2点 残響 奥行き 音像 アタック