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レビュー
優秀録音ハイレゾ音源レビュー
The Colour In Anything
James Blake その他 無 FLAC44.1kHz/24bit
レーベル：Polydor 配信サイト：e-onkyo music
■高橋敦レビュー
このような音がどのようなジャンルに区分されるのか、僕にはわからない。「似ている」というのは両者に失礼とは思うがあえて言えば、僕が聴いている他のミュージシャンでは、シガー・ロスは彼の音と似た感覚を僕に与えてくれている。あちらはギター、こちらはシンセサイザーを中心とした音作りだが、ファルセット気味の男性ボーカルや厚く重ねられていながらも透明感のあるサウンドといったところは共通する。そしてシンセサイザーの音はマイクを通さずに、さらにはデジタルでシンセサイズしてそのままデジタルで記録もできるので、制作者がそれを意図する場合には超低音から超高音まで余さずの収録も比較的に実現しやすいなど、緻密なサウンドデザインとの相性は抜群。彼の作品はまさにそれだ。音楽スタイルと制作スタイルを不可分とした環境だからこその、特殊でいて整合性の高いサウンド。
総合点
9.3点
低域の伸び9.2点
高域の伸び9.2点
セパレーション9.2点
ディテール9.2点
透明感9.3点
空気感9.1点
質感9.2点
静寂感9.3点
残響
奥行き
音像
アタック
