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【連載】ガジェットTIPS

ウェブカメラの映像が物足りないなら「HDMI/USB変換アダプタ」の出番かも

2021/05/28 海上忍
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最初の緊急事態宣言前後によく売れたデジタルガジェットのひとつが、パソコンに外付けする簡易的なビデオデバイスの「WEBカメラ」。その多くは接続インターフェイスにUSBを採用しWindows/MacともOS標準装備のドライバーで動作するため、パソコンのUSBポートへ差し込むだけで準備完了、カメラ非搭載のパソコンをビデオ会議で使えるようになります。

ドライバーなしで利用できる理由は、そのWEBカメラが「UVC(USB Video Class)」という規格に準拠しているから。カメラが捉えた映像は所定のビデオコーデックで符号化され、USB経由でパソコンへ伝送されます。WindowsやmacOSなどパソコン用OSの多くはUVCをサポートしている(OSがドライバーソフトを標準装備している)ため、特別なソフトウェアの追加なしにWEBカメラを動作させることができるのです。

HDMI/USB変換アダプタの例、アイ・オー・データ機器「GV-HUVC/4K」

ただし、その多くは解像度がフルHD(1,920×1080)、コントラストも低く高画質とは言い難いものだったりします。会議参加者へ少しでも高画質・高解像度の映像を届けたいという場合には、カメラにこだわったWEBカメラを用意しましょう。

そんなとき注目したいのが「HDMI/USB変換アダプタ」。USBキャプチャーデバイスなどと呼ばれることもありますが、共通するのはUVC対応であること。デジタルビデオカメラやデジタル一眼レフカメラとHDMIで接続すれば、その高い映像性能をWEBカメラとして活用できるというわけです。リアルタイムに映像を符号化する都合上、パソコン側に高い処理能力が求められますが、汎用WEBカメラに比べ格段に高い画質を得られます。

なお、WEBカメラ風に使える高画質カメラとしては、接続にUSB 3.0を要求するUVC対応のカメラ、GiGEやUSB 3.0 Vision対応の業務用カメラも存在しますが、 “身近なパソコンに挿すだけで使える” ことが前提であればHDMI/USB変換アダプタ一択の状況です。

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