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今度こそ成功なるか?

AirPods Proをさらに強化したい! スポンジ製イヤーチップをAmazonで買った結果

2020/01/24 編集部:風間雄介
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前回、Amazonで売っていたAirPods Pro対応を謳うイヤーチップをいくつか買って使ってみて、どれもダメだったという記事を公開した。

再び純正のイヤーチップに着け替え、平穏な日々を過ごしていたある日、前回テストしたものと同時に注文していた商品が、国際郵便で中国から届いた。

正直注文していたことを忘れていたくらいなので、最初はテンション低めだったが、紙袋を開けてみたら、パッケージのクオリティがやけに高い。エンボス印刷やホログラム印刷が使われており、やけにコストがかかっていそうだ。これは期待が持てるかもと思い、早速試してみた。

やけにコストがかかっていそうなパッケージ。写真と中に入っている実物のデザインが違うのはご愛敬(?)

まずはスペックを調べようと、Amazonの発注済み商品から再度商品ページに飛ぼうとしたら、なんと「Not Found」になっていた。もう販売が終了になっているとは…いきなり不安に襲われた。

ただ、ここで止めるわけにもいかない。テストを続ける。パッケージから情報を読み取ると、ブランド名はどうやらATB(ATOUCHBO DESIGN)というらしい。商品名は「360 AIR EAR SPONGE」だと思う…たぶん。価格は1,399円(税込)。

AirPods Proに装着した状態

この製品は、いわゆるスポンジ素材であることが最大の特徴だ。ソフトで通気性がよく快適、ノイズ遮断性能もあり、耳を保護する、とパッケージには書かれている。なお、入っているのは1サイズ・1ペアのみだった。ワンサイズフィッツオールということなのだろう。

まずイヤーチップの裏側を眺める。前回試した3製品は、うち2製品に耳垢ガードが付いておらず、その時点で厳しかったが、今回試した360 AIR EAR SPONGEには、しっかりガードが付いている。そしてAirPods Proにイヤーチップをはめる時の感覚も、堅すぎず緩すぎず、良好だ。

装着状態はどうか。これが意外なことに、けっこう良いので驚いた。純正イヤーチップの滑らかな質感は非常に良く出来ているが、スポンジならではの軽さ、柔らかさには、また別の魅力がある。

AirPods Proにはイヤーチップの装着状態をテストする機能があるが、このスポンジ製イヤーチップを装着してテストしたら、L/Rともに「密閉されています」と判断され、正常に動いているようだった。また、自動耳検出もしっかりと動作する。

ここまでは何の問題もなく、少し呆気ないほどだ。それでは最後の関門、音質チェックに移ろう。

1曲目のサビに到達する前に、結論が出た。

音が、ハンパなくこもっている。

スピーカー再生で例えると、試聴している場所とのあいだに、何らかの大きめな遮蔽物を置かれたような感じ。モコモコしていて解像感が思い切り低くなる。逆に低音はズンズンと響いて増強されるのだが、バランスが大きく崩れている。

穴が小さい。しかもセンターからズレている…

それもそのはず。360 AIR EAR SPONGEのイヤーチップの穴は、めちゃめちゃ小さい。しかもその穴がセンターからズレている。これでは音がマスクされて当然だ。

テストの結果、結論は前回とまったく同じになった。少なくとも今のところは、AirPods Proのイヤーチップは、純正のものをアップルのサポートから手に入れることをオススメする。

果たして、純正の使い勝手や音質を超える商品は現れるのだろうか? 評判の良い商品が出て来たら、また人柱になってみるつもりだ。

改めて純正イヤーチップ(右)の優秀さを実感した

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