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いよいよ12月1日スタート「新4K8K衛星放送」徹底解説! 何がすごくて、どうすれば見られる?

2018/11/21 鴻池賢三
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■いよいよ12月1日開始の「新4K8K衛星放送」とは何か


12月1日、BS/110度CS衛星を用いた「新4K8K衛星放送」がスタートする。「新」が付いているのは、既存の124/128度CS衛星による4K放送(「スカパー!プレミアムサービス」による有料サービス)との違いを明確にするため。「新4K8K衛星放送」は国の基幹放送に位置付けられ、公共放送としての役割を担うことから、「4K/8Kが“標準”に加わる」ことを意味する。

新4K/8K放送では、解像度の向上以外にも、HDR(HLG方式)、広色域(BT.2020)、プログレッシブ(60p)といった画質面でのスペック向上が図られる。放送開始当初の民放4Kチャンネルでは1080/60iの素材も混在しそうだが、放送システムとして、受像機側でi/p変換の呪縛から解放されるのは大いなる進化。端的に言うと、放送画質が飛躍的に向上するということだ。

「新4K8K放送」では新たに19チャンネルが加わることになるが、このうち、民放であるBS朝日(テレビ朝日系)、BS-TBS 4K(TBSテレビ系)、BSテレ東(テレビ東京系)、BSフジ(フジテレビジョン系)、BS日テレ(日本テレビ放送網系*2019年12月スタート予定)は無料で視聴できる。NHK BS4KとBS8Kは従来のNHKのBS受信料でカバーされる。つまり、既にNHKのBS受信料を支払っている家庭の場合、4K8Kの視聴で負担が増えることはない。

そのほか、ションピング専門の2チャンネルは無料、映画やスポーツなどの専門チャンネルは有料サービスで別途契約が必要だ。

これまで同様の右旋波を使うチャンネルと新たに左旋波を使うチャンネルがあり、左旋波でのチャンネルはアンテナなど対応機器を用意する必要がある(※図はA-PABが配布しているパンフレットより引用)

民放の4K放送内容だが、原則としてBS2Kと共通で、ニュースやドラマの一部を4K画質にする予定。そのほか民放4社はBS4K放送の開始記念として、共同企画番組「大いなる鉄路16,000km走破 東京発→パリ行き」を、局をまたいでリレー方式での放送を予定している。

民放BS4社は局の垣根を超えて4K番組をリレー放送(※A-PABが配布しているパンフレットより引用)

NHK BS4Kは4K制作コンテンツを、NHK BS8Kは「2001年宇宙の旅」や「タカラヅカ」などの8K放送専用特別コンテンツ用意し、高画質化を積極的にアピールしている。



映画やドラマ、ドキュメンタリーに音楽など様々な4K番組の放送が予定されている(※A-PABが配布しているパンフレットより引用)

■視聴方法は? 視聴や録画のためにはどんな機器が必要?

技術的な切り口で少し複雑だが、電波の方式による「右旋」と「左旋」を頭に入れておくと全体像が理解しやすい。特に「右旋」は既存のBSアンテナや屋内配線がそのまま利用でき、ハードルは高くない。

ここでは、恐らくより一般的な視聴方法であろう、4K放送を4K解像度で視聴する方法を解説する。

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