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ビクタースタジオ・エンジニア名鑑:中山 佳敬 氏

2016/04/22
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中山佳敬 氏


ビクタースタジオ所属のレコーディングエンジニア。現在はビクタースタジオのチーフエンジニアとして従事。

1992年ビクタースタジオに入社後、ロック、ポップス系のアーティストを中心に数多くのセッションに参加。2006年よりサザンオールスターズを担当、以降はビクタースタジオの「顔」である401スタジオの主としてサウンドメイクをサポートし続け、その合間に最上階から若手エンジニアの仕事っぷりを監督・指導している。

スタジオワークのスタイルは、アーティストやプロデューサーと共に創り上げる“クリエイト”派。アイデアの多彩さと許容量の広いその人間性から多方面より絶大な支持を得る。柔らかいその物腰とは裏腹に、過激で個性的なサウンドメイクも引き出しの一つ。

元「ローリング族」(?)で、今でもマニュアル車にこだわる無類の車好き。壊した車、乗った車は数知れないが、「ロータス・ヨーロッパS」のオーナーだったことは大きな自慢とチョットの後悔。

最近の趣味は息子たちとのFly Fishingと愛犬の散歩。新し物好きで、常にニューリリースのマイク・エフェクターをリサーチ&トライ。子供の頃からの夢だったレコーディング・エンジニアを、今でもブレることなく純粋に貫き通す、ビクタースタジオの“エース”エンジニア。


<中山氏からのコメント>
担当作「Watching from Above VOL.1/KOKIA」


このお話を頂いた時、私自身もハイレゾ、それも192kHzでレコーディングできる環境というのはなかなかないのでKOKIAさんはまさにうってつけのアーティストだと思い楽しみにしていました。そして今回、初めてKOKIAさんとレコーディングさせていただきましたが、彼女のその素晴らしい声と音楽の表現力に驚かされました。私が普段から心がけている”クリアで抜けのいい音”と、今回のJAZZアレンジのカバーコンセプトもうまくハマったと思います

レコーディング自体もとてもスムーズかつアットホームに進み、その雰囲気までうまくパッケージできたと思います。ミックスではレコーディング時の空気感を損ねることなく、なるべく細かくまとめることを避け、楽曲の素晴らしさ、そして録っていた時の”想い”をそのままカタチに残せるよう心掛けました。ぜひ「Do・live」で歌の表現力と生演奏のニュアンスをお楽しみください。


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