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「iPhone 5」は何を変えるのか? − AV関連機能の噂を読み解く

2012/09/10 編集部:風間雄介
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米国のメディアに届けられた招待状の画像。日付を表す12の影が「5」になっている
「iPhone 5」という名称になるのか定かではないが、次期iPhoneがまもなく発表されようとしている。日本時間の9月13日午前2時から、アップルが米サンフランシスコで発表会を開催する予定だ。

ふだん当サイトは噂段階の話題を取り上げることはあまり無いが、メディアのリーク合戦の結果見えてきた次期iPhoneの姿は、複数のソースから得られた画像が一致していることなどからも、かなり確度が高そうに思われる。気が早いと笑われるのを承知の上で、本稿では次期iPhoneが採用すると思われるいくつかの機能を紹介し、それぞれのオーディオビジュアル的な意味を考えてみたい。

なおこれまでの噂やリークされた画像については、あまたあるアップル関連の噂サイト、たとえば英語サイトになってしまうが、MacRumors9to5 Macなどで見ることができる。

■画面が4インチに大型化する?

故スティーブ・ジョブズ氏は生前、3.5インチの画面サイズを、スマートフォンに最適な画面サイズとしてアピールしていた。筆者個人としては、今もこの意見に賛同する。片手で持ちながら操作する場合でも、画面全体に指が届くのでストレスがない。また筐体も自然に小型になるため、手によく馴染む。3.5インチ画面を小さいと不満に感じた記憶もない。

だが、スマホを静止画や動画ビューワー、あるいはゲームプレーヤーとして見たとき、やはり迫力という面で大画面ディスプレイに分があるのも事実だ。

こうした時代の流れにアップルも屈しきれなかったということだろう、iPhone 5も画面が大型化するのはまず間違いないと思われる。ただし画面アスペクトをそのままに大型化するのではなく、横幅のサイズはあまり変えずに、縦方向を引き伸ばす作戦に出るようだ。画面サイズは4インチ程度になるという噂がもっぱらだ。

本体を横にすれば画面はこれまでより横長になるわけで、動画再生時に大きな効果を発揮するだろう。ワイド画面の映画を視聴する際、より画面を広く使えるようになる。加えて絶対的な画面サイズも大きくなるのだから、動画の迫力は大きく増すことになるだろう。

ただし画面アスペクトを変えた場合、アプリにも対応してもらう必要がある。これまでのiPhoneは画面アスペクトが一定だったため、アプリ開発者にとっては複数の画面アスペクトを考える必要が無く、アプリが作りやすいというメリットがあった。対してAndroidは機種ごとに画面がバラバラのため、デバッグに大変な時間や労力がかかる。アップルがこのアドバンテージをみすみす逃すことは考えにくい。このため解像度は、横方向は変えずに640ピクセルのまま据え置き、縦方向を960ピクセルから1,136ピクセルに増やすという噂が持ち上がっている。

アップルのこれまでのやり方から予想するに、4インチの縦長画面に対応していないアプリは上部をブラックアウトさせ、これまでの3.5インチと同じアスペクトで表示させるのではないか。その後アプリ側が対応していくと、順次縦長のスクリーンをフルに活かせるようになるという方法を採ることだろう。少なくとも、無理に非対応アプリを縦に引き伸ばして表示させ、バグを多発させるなどという愚は犯さないはずだ。

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