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ソニーの“太っ腹”クラウドサービス「PlayMemories Online」への期待

2012/01/31 編集部:風間雄介
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■PlayMemories Onlineの先進性とは?

いまのところ、PlayMemoriesで提供される予定なのは4サービス。PC向けソフトのPicture Motion Browserは「PlayMemoris Home」と名称が変わり、この春発売のVAIOから順次搭載されていく。またPS3向けには「PlayMemories Studio」というソフトを提供し、PS3の処理能力を活かした高速なユーザーインタフェースで、映像を手軽に編集できる。ほかに、サイバーショットの静止画をスマホ/タブレットへ転送するアプリ「PlayMemories Mobile」もある。

今回注目したいのは、「PlayMemories Online」というクラウド型サービスだ。

1月初めのCESで行われた、ソニーのキーノートスピーチでは、ストリンガーCEOや平井一夫副社長が、同社のネットワークプラットフォーム「Sony Entertainment Network」(SEN)に注力することをアピール。すでに発表している「Music Unlimited」「Video Unlimited」だけでなく、「PlayMemories Online」の先進性を高らかにアピールした。

SENの中核の一つとなるサービスだけあって、その機能の充実度は目を見張るほどだ。

PlayMemories Onlineは、インターネット上に写真や動画をアップロードし、それを様々なデバイスで表示できるクラウドサービス。中でも注目したいのは、マルチデバイス対応という点だ。

PlayMemories Onlineの概要

まずアップロードについて見ていくと、ソニー製デジカメやビデオカメラ、VAIOなどに付属する「PlayMemoris Home」からアップロードできるだけでなく、ウェブサイトからもアップロードが可能。このため、VAIO以外のWindows PCやMacからでも写真をアップできる。

スマートフォン/タブレットについても、iOSとAndroidに両対応。iOSの場合は、撮影してカメラロールに保存した写真を、無償で提供されるアプリでアップロードする必要があるが、Androidの場合は、撮影した写真が自動的にPlayMemories Onlineのクラウドへアップロードされる、という使い方も可能となる。

クラウド上にアップした静止画と動画を閲覧する際の機能も、非常に高度だ。デバイスごとに最適な画質となるよう、動画や写真をサーバー側で自動的にリサイズ/フォーマット変換し、配信する仕組みを備えているのだ。

閲覧が可能な端末も多岐にわたる。PCはもちろん、スマートフォン/タブレットはアップロードと同様、iOSとAndroidに両対応。さらにBRAVIAの一部機種でも視聴・閲覧できるほか、デジタルフォトフレーム“S-Frame”でも、静止画のみだが閲覧が可能となる。

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