ハイエンドなDLPプロジェクター、ワイドHDパネルも12度品HD2を使用、コントラスト改善が著しい。原色の鮮やかさ、輝度の輝きに特徴があり、また細かな画質調整ができることも魅力の1つ。レンズシフト機能付き。

赤、緑、青の原色の鮮やかさは抜きん出ており、これが画質の個性になっている。ハイビジョンソースとの相性が非常に良く、ビデオ映像ソフトをもっともシャープに切れ味よく見せる。

ダイナミックさを特徴とする画質はグレイマットスクリーンでより鮮明に発揮され、相性がとても良い。その印象は、BSデジタルハイビジョンを視聴した時にもっとも感じられ、これこそZ10000が狙った画質だろうと納得できる。原色の鮮やかさもそれほど強調しないのはグレイ処理を施したスクリーンならではの貢献だ。黒をしっかりキープする能力もDLPモデルならではだが、さらにそこに白の輝きを加えられるのがグレイマットスクリーンならではの特技でもある。コントラストを抑えるような穏やかな画質調整を加えるとさらに質感描写力が増すから、これがお薦めである。力強い画質を好む方、しっとり画質を好む方の両方で歓迎されよう。