ダイナミックさをベースとする画質はグレイマットスクリーンでより素直に表現され、これまた相性が良い。リビングシアターも間接照明を設けた使い方を考えた時に、もっとも最適な条件になるであろう。黒浮きをスクリーンでカバーし、よりハイライトを立てた輝きを得るような、そんなシアター向けの画質にすることができる。間接照明下では色の濃さもある程度抑えられるからこそ、バランスもくずれないし、自然さも生かされる。ただ、質感はそれほど緻密に出せないことは知っておいてもよいだろう。そうした場合は、本格的なシアタールームにして、再度、画質調整を行えば良く、そんな懐の深さをこの組み合わせは備えている。
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