昨年“高感度”をキーワードに、デジタルカメラの買い替え・買い増し需要に深く斬り込んだ富士フイルム「FinePixシリーズ」。追随する他社を尻目に、“キレイな高感度”で差別化を図る中、さらに、ノンフラッシュ&フラッシュ撮影による世界初の「高感度2枚撮り機能」を搭載した 新商品V10を発表した。3.0型全面液晶の搭載も相俟って、デジタルカメラの「撮る」「見る」「楽しむ」新しい世界を提案。今年もFinePixシリーズから目が離せない。

デジタルカメラでは、すでに購入者の過半数を買い替え・買い増しユーザーが占める。そのウエイトがさらに高まる中、メインとなるこの層の要望にいかに応えられるかが、これからのデジタルカメラにとっての大きなテーマとなる。

市場にも一服感が出ていた昨年、高感度撮影で失敗写真を無くす“高感度シリーズ”の提案で、そのハートを揺り動かしたのが富士フイルムだ。他社が追いすがる中、“キレイな高感度”をアピール。その実力の違いを見せ付けている。

富士フイルムイメージング(株)営業本部ファインピックス事業部長の小島正彦氏は「買い替え・買い増しニーズが今年は8割くらいにまで高まります。『もっとキレイな写真が撮りたい』『もっと利便性の高いモデルが欲しい』という要求がさらに高まってくる。そこへ発売するのが高感度コンパクトシリーズ第3弾となる新商品、FinePix V10です」と、自信を持って市場へ送り込む。

富士フイルムイメージング(株)
営業本部ファインピックス事業部長
小島正彦氏

V10に新たに搭載された世界初の「高感度2枚撮り機能」。これこそが小島氏の自信の裏打ちだ。

同社では、デジタルカメラのメインユーザーとなる、買い替え・買い増しユーザー像とそのニーズを詳細に描き出した。購入時に重視するポイントは、「カメラ任せで失敗を防げる」「画質がキレイ」「液晶が大きくて撮りやすい」こと。

失敗写真を圧倒的に無くし、暗いシーンでも背景までキレイに撮れる同社高感度シリーズが高い評価を集めたが、「夕陽をバックに人物撮影をする逆光シーンなど、撮影にむずかしい条件はまだまだあります」と指摘する。「例えば日中、太陽が頭の上にある半逆光シーンのときなどは、ちょっと光を当てることで、図抜けてキレイな写真になります。V10は、1回のシャッターで高感度のノンフラッシュ撮影とフラッシュ撮影が一度にできる高感度2枚撮り機能を実現しました。これにより、高感度撮影による、見えているように写せる美しさ。フラッシュ撮影による、見えないものも写せる美しさ。これを一度に撮影することができます。V10で写せば失敗写真が格段と少なくなります」。

さらに目を引くのが、3.0型全面液晶の採用だ。「これまでの商品では大画面のメリットが伝え切れていません。しかしV10には、なぜ3.0型全面液晶なのか。その答えがあります」と断言する。

ピントの確認をムダな操作をせずに撮影と同時に行える「画像拡大機能」。6パターンのスライドショーがワンタッチで楽しめる「オートプレイ機能」。検索にも便利な最大30コマ一覧表示や、撮影した画像を日付ごとに閲覧できる日付再生など多彩な「再生機能」。そして、撮影した画像を使って、パズル、ブロック崩し、迷路、シューティングの4つのゲームが楽しめる「ゲーム機能」など、3.0型全面液晶の大きな画面をフルに活かした、見て楽しいアイデアが盛り込まれた。

「V10は単に撮影するだけでのデジタルカメラではありません。新しい機能により、写真需要、プリント需要をさらに拡大することを実現した商品なのです」。

新商品が加わり、さらに強力になったFinePixシリーズ。写真を撮る楽しさ、見る楽しさがさらに高められた。

■FUJIFILM「FinePix V10」公式サイト

■富士写真フイルム