新製品批評
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リビングルームに続いて、ベッドルームにもECLIPSE TDをセッティングしてみた。設置スペースや試聴スタイルを考慮して、ここでは508PAを使用した。

ベッドルームでは、厳密なリスニングポイントを確保するのは難しい。それよりも、できるだけ空間全体に響かせることを目指したほうが良さそうだ。筆者宅の場合、ベッドはちょうど出窓のところにあるので、出窓をうまく利用して508PAをセットする。スタンド一体型になっていることのメリットを、こういうときに感じる。そのままポンと置いても「直置き」状態になることなく、余計な共振が発生しないのだ。インテリア的な観点から見ても、ベッドルームの窓辺に置かれた卵型スピーカーは、なんとも言えない滑らかなフォルムが独特の魅力となっている。

 
508PAは出窓などの限られたスペースにも気軽に設置することができる


ベッドルームにもオシャレに設置が行える
  欲を言えば角度調節機構があると良いのだが、余計な仕掛けを加えると音が変わってしまうので、仕方のないところである。セッティング時に、もし可能ならば壁の反射を利用するなどして、なるべく音を広げるようにしたほうが良いだろう。リスニングルームでの設定とは基本的に発想を変えないといけない。厳密な定位とか音場といったものは求めても仕方がない。ただ、不要な共振が起きないよう、ある程度安定した場所にセットすることを奨める。508PAはけっこう重量があるので、華奢な棚板などにセットするのはやめたほうがいい。そういう意味では出窓は造りがしっかりしていて、508PAにはふさわしい。

前項で紹介した、508PA用の新しいスピーカースタンド「D3」を用いれば、たとえばキャビネットやラックの両脇に508PAをセッティングするなど、様々な設置スタイルに対応できる。リビングやベッドルームでも大いに活躍するはずなので、チェックしてみよう。