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■DVD録画「基礎編」 Q&A集
<Q>DVDに記録する仕組みは?

空き領域を探して録画するから重ね録りの心配がない

DVD-R(追記型)の記録面。記録された部分(内側)が濃くなっているのがわかるだろうか。原理的にビデオテープのような重ね録りの心配がない

信号の記録には、書き換え型が相変化方式、DVD-Rは色素方式を採用しており、それぞれまったく別の原理で信号を書き込む。色素方式のDVD-Rは構造が不可逆的に変化するため、消去や書き直しはできないが、相変化方式のDVD-RAM、DVD-RWは前者が10万回以上、後者が1000回以上の書き換えに対応している。
 
テープメディアにリニアに記録していく従来のビデオデッキとは異なり、特にVRモードで記録する場合は、ディスクの空き領域をレコーダーが自動的に探し出して、ランダムに記録することができる。追記型のDVD-Rもそうだが、新たに録画するとき、記録済みの信号を消してしまう心配はまったくない。MDと同じように、録画したいときに、ディスクを入れて録画ボタンを押すだけで、すぐに録画がスタートする。ここに、従来のビデオデッキとは決定的に異なる、DVDならではの使い勝手のよさがある。
 
書き換え型ディスクの場合、記録、編集、消去を繰り返していくと、記録済み部分と空き領域が離散してしまうおそれがあるが、信号の転送速度に余裕があるので、映像や音声が途切れてしまう心配はない。何度も記録と消去を重ねたディスクでも、フォーマットを行えば元の状態に戻るので、新品のディスクと同じように使用できる。

DVDメディアの仕組み
記録方式 書き換え回数
DVD-R 色素方式 1回のみ記録
DVD-RW 相変化方式 1000回以上
DVD-RAM 相変化方式 10万回以上