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先進スタイル! AXIAのSolidAudio Player
ZeROCORE-ゼロコア-
新しい音楽スタイルを遊ぶ!!

麻野 勉のインプレッションレポート


AXIA Solid Audio Player

AXIAのソリッドオーディオ・プレイヤー
「ZeROCORE」

写真は左からメタリックグレー、パールピンク、パールホワイト メーカー希望小売価格各\35,000

(バックナンバーはこちらから)

●斬新なデザイン。これがZeROCOREだ!●

まったくあたらしいカタチの"ソリッドオーディオ・プレーヤー"
AXIAのZeROCOREを初めて見る人は、これは何だろうと思うに違いない。ペンダントにしてはデカイし、アクセサリーにしては妙にカッチリしている。でも首にかけたストラップからイヤホンが...MDよりも小さいし...。これでピンときたら凄い。そう、これはソリッドオーディオ・プレーヤーなのである。

ZeROCOREの、いわばオキテ破りのような奇抜なデザインに何を連想するのだろうか。ウルトラマンやBMWを思った人もいたようだが、これは昆虫をイメージしてデザインされているのだ。東京で世界四大文明展が開催されている中、古代エジプトの天地創造や太陽の神の象徴とされる工芸品、スカラベをも想起した人もいるだろう。何やら元気の出そうなカタチのプレーヤーなのである。

「ZeROCOREは、多くのユーザーの要望を取り入れ、従来のオーディオ機器にはない、時代に相応しい個性溢れる゛見せるオーディオ"を目指したものなのだ。

 

●先進性と使いやすさを実現したZeROCOREのスタイル●

首にかけて聴く。これからの新しいカタチだ

イヤホン付ストラップは、デザイン性と使いやすさを両立
電子ペットのごときカタチのZeROCOREは、メタリック・グレー、パール・ホワイトそしてパール・ピンクの3種類から選べる。しかもイヤホンもボディカラーとコーディネイトされている。

ボディカラーに合わせて、ヘッドホンのカラーも3種類

メタリックグレー
パールピンク
パールホワイト
胸元スッキリ、コードも絡まない
首から下げるストラップがお洒落な今、ありそうでなかったイヤホン付ストラップが胸元をスッキリ見せてくれる。何といってもこのスタイルは、コードが絡まないところが優れもの。万が一何かに引っ掛けたりして、強い衝撃が加わると外れるという安全性も見逃せない。アクセサリーとしても人気が出そう。

小さい、軽い、そしてロングプレイ
ZeROCORE本体の重量はバッテリー込みで約80gと、ケータイ並みの軽さなので、持ち歩きの負担がない。そのバッテリーも何時でもどこでも手に入る単3電池1本というのは実に有難い。しかも電池1本で、スタンダードモード(TwinVQ)なら9.5時間再生できる。

 

●さまざまな音楽圧縮方式に対応したZeROCORE●

ID付スマートメディアを採用
記録メディアには、最も普及が進んでいるスマートメディア、それも不正コピーや書き換え防止のID機能付きを採用し、音楽配信のコンテンツにも柔軟に対応している。

TwinVQ、MP3、WMAに対応
ID付スマートメディアは、音楽著作権者の権利の不正使用が防止され、権利者が許諾したサイトからのネットワーク配信への対応が図られたもの。ZeROCOREは、さらにメディアを効率的に利用できる音楽圧縮技術を適用したソリッドオーディオ方式を採用している。

ZeROCOREが採用した方式は、メジャーなレコードメーカーが多数参加しているArcstarMUSIC(NTT‐COM)、買い物ついでに音楽購入もできるBaySide(NTTソフトウェア)などが採用し、圧縮率も18分の1と高い「TwinVQ」、音楽配信を一挙に普及させた「MP3」、そしてウインドウズのマイクロソフト社が提唱し、今後拡大が期待される「WMA」の3つの主要音楽圧縮方式だ。

これらの方式の中でも、特にメジャー作品のサイトが多く採用し、データの軽さから実用性も高いTwinVQにフォーカスが当てられ、ZeROCOREの再生モードは、CD並みの音質である「ハイクオリティ」、「スタンダード」、「ロングプレー」の3つが選べるようになっている。

 

●シンプル操作の多機能プレーヤー●

データの取込みはパソコンで簡単に
ZeROCOREのデータの取り込みは、音楽CD、ネット音楽配信共にパソコンを経由するが、Windows98またはMacOS8,5以降に対応し、専用リーダー・ライターでID付スマートメディアに書き込むシステムだ。

音楽データはパソコンでエンコード。付属の取込み用ソフト「SD ENCORDER ver.2.0 for AXIA」で簡単にできる。

片手でOK! のイージーオペレーション
電源のオン/オフ、再生などのPLAYレバーとボリュームやモード切換えのVOL/MODEレバーが本体側面に並んでいるので、オペレーションは片手で手軽にできる。直ぐに慣れてしまうほど簡単だ。但し誤操作を防ぐために軽いタッチでは動作しないから、操作は確実に。

2つのジョグダイヤルで、片手でも簡単にオペレート
情報を多彩に表示する液晶画面
ZeROCOREの液晶画面上には全角漢字カナ表示でタイトル/アーティストがスクロールされ、オレンジ色のバックライトでハッキリ視認できる。さらに好きなスタートアップ画面をAXIAホームページから選んでダウンロードできるという楽しみも。
 
様々な情報を確認できる液晶画面。濃度も30段階から選択できる
その他バックライトの点灯設定や、液晶表示の濃度も選択可能(30段階!)、低音(7段階)と高音(4段階)の調節、リピート設定モード採用、と使い勝手についても至れり尽せり。
 

デザイン性、使い勝手を実感
実際に体験して、このスマートさ、機能性のよさを充分に堪能することができた。次回のレポートでは、いよいよ実際に音楽をエンコードし、聴いてみたインプレッションをレポートしよう。

AXIAホームページ:http://www.axia.co.jp/

執筆:麻野 勉(オーディオライター)

日本ビクター、ワーナーパイオニア(現WEAミュージック)勤務を経て、筆者に転向したソフト業界のプロ。レコード会社就職を望む若者たちへのガイド本も上梓した。AVレビュー誌でのDVDソフトクオリティチェックには定評がある。