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Phile-web >> 製品批評 >> 1500i >> DET-効果はどれぐらいか



1125iを見慣れた方にも、1500iの効果は明らかなはず

DETが作り出すブラウン管における1500本画質の効果は非常にはっきりしている。走査線数アップは、誰の目にも明らかなはずである。仮にハイビジョンを見慣れた方でも、1125本を凌駕する1500本の威力を、その緻密さを見せられて納得するだろう。

一般的に32型にくらべ、36型のテレビの方が走査線の粗さが目立ちやすいが、本シリーズの36型モデル「AV-36Z1500」では、走査線の粗さがまったく気にならない。これには、1500本に合わせてファインピッチ化した新ブラウン管の採用も貢献しているはずだ。従来ブラウン管テレビとはまったく一線を画す表現能力であり、テレビの奥行きを考えなければ、そこにパネル写真があるような錯角を覚えるほどである。色の美しいデジタルハイビジョンを受信したとき、この威力を最大限に享受することができる。


効果のイメージ図。480本では斜め線がギザギザで、粗い印象は否めない。1500iではクッキリと鮮やかに表示することができ、美しさが大幅に向上する

525本の映像ソースでもその効果は歴然

もちろん、地上波テレビ放送や、DVDソフトでも、1500本の走査線による威力は明らかだ。カメラが横にパンしたときなどに見られるナナメ線エッジのギザギザが、1500本では走査線が緻密になるため、ほとんど感じられなくなるのだ。専門用語でジャギーと言うが、こうした効果にこそ1500本化の真価があると言えよう。当然ながら、ソフトのオーサリング段階でより高度なテクニックを駆使している映画ソフトなどでも効果を上げ、作品の美しさや味わいが、緻密で正確な映像によって、一層豊かに感じ取れるはずだ。