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【PR】Alexa Built-in対応でさらに便利に

「DENON HOME」が待望のスマートスピーカー化! 高音質&IoTでおうち時間を最高にしてみた

2021/07/19 草野 晃輔
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自宅で過ごす時間が増えた中、おうち時間のQOL(Quality of Life)を高めたい、と考える人は多いだろう。そんな方にオススメなのが、サウンド環境のグレードアップだ。好きな音楽で室内を満たせば幸せな気分になれるし、それが聴き惚れるほどの高音質なら充実感もひとしおだ。

このような使い方にピッタリの製品が、老舗オーディオメーカーのデノンが手掛けたネットワークスピーカー“DENON HOMEシリーズ”である。一見すると単なるBluetoothスピーカーだが、実は音楽ストリーミングサービスやハイレゾ音源の再生に対応した優れモノだ。

さらに、このほどAlexa Built-in対応へのファームウェアを開発中であることも発表され、近く“スマートスピーカー”としての便利さも手に入れることとなった。今回、一足先にAlexa Built-inに対応した「DENON HOME 150」を使い、良音に便利さが加わることで、どれほどQOLがアップするのかを確かめた。

「DENON HOME 150」¥OPEN(予想実売価格:32,000円前後)

Alexa Built-in対応で「DENON HOME」がスマートスピーカーに

多機能なアンプ内蔵ネットワークスピーカー「DENON HOME」がデビューしたのは2020年春のこと。縦型でコンパクトなモノラルタイプの「DENON HOME 150」と、横に幅広くステレオ再生に対応した「DENON HOME 250」の2種類があり、サイズを超えたこだわりの高音質から、発売後1年以上経過した今もなお高い評価を得ている。

では、なぜ今回DENON HOMEをオススメするのか。それは、Alexa Built-in対応、つまり“スマートスピーカー化”という大幅な進化を遂げるためだ。

ここで「はじめからAlexaによる音声コントロールに対応していなかったっけ?」と疑問に感じた方は鋭い。確かにその通りだ。しかし、これまで受けていた認証は「Works with Alexa」。これは「Amazon Echo」などのように、直接話しかけられるAlexa Built-in対応デバイスを介して、間接的にDENON HOMEを制御できるというものだ。

確かに音声でコントロールはできるが、そのためには本機の他にもう1台、話しかけられる製品が必要だった。それがアップデートにより、本機1台で音声コントロールが完結する“スマートスピーカー”へと進化するわけだ。

もちろん、他のAlexa Built-in対応デバイス同様、Alexaアプリに登録すれば本機から照明やテレビといった他のAlexa対応デバイスの音声操作も可能となり、使い勝手はグンとアップする。

ステレオ再生に対応した「DENON HOME 250」(¥OPEN/予想実売価格48,000円前後)もラインナップ

注目のAmazon Music HDをはじめ、「欲しい機能」がてんこ盛り

150/250の両機種とも無線LANと有線LAN、2種類のネットワーク接続に対応し、ワイヤレス・オーディオシステムの「HEOS」テクノロジーを搭載する。先日より追加料金が不要となり、月額980円(プライム会員は780円)でハイレゾなどの高音質再生を楽しめるようになったAmazon Music HDを筆頭に、SpotifyやAWA、SoundCloud、インターネットラジオのTuneInなどさまざまな音楽ストリーミングサービスの再生が可能だ。

設定や操作は、無料の「HEOS」スマホアプリから行う。アプリには対応するストリーミングサービスが登録されており、ここから再生や選曲といった操作が可能。各アカウントを紐付ければ、いちいちサービスごとにアプリを切替える必要がなく、HEOSひとつで操作を完結できる。なお、Spotifyの操作はSpotifyアプリ上のみからとなるが、Amazon MusicはAlexaアプリでアカウントをリンクさせれば、HEOSとAmazon Musicアプリのどちらでも操作可能となる。

他にも、複数のソースの再生に対応する。今や誰もが使っているBluetooth再生はもちろん、iOSデバイスとの連携が容易なAirPlay2もサポート。音楽ファイルへの対応も多様で、ローカルネットワーク上の音楽ファイルに加え、背面に備えるUSB端子から、USBメモリーに保存した音楽ファイルを再生できる。

音楽ファイルはDSDが5.6MHzまで、PCMは192kHz/24bitまでのハイレゾを扱えるほか、PCMファイルのうちWAV、FLAC、Apple Losslessはギャップレス再生できる。アナログでは3.5mmステレオミニ入力を備えており、オーディオファンの「欲しい機能」がてんこ盛りの仕様となっている。

デノンの音の責任者が監修した、小さくても立派なオーディオ機器

そして、DENON HOMEを語る上で欠かせないのが音へのこだわりだ。開発に際して、「デノンの音とは何か?」を問い直し、結果行き着いたのが、スピーカーの最適化を図ったスクエアなシンプルデザインなのだそう。

デノンのサウンドを語る上で欠かせない存在が、「サウンドマスター」と呼ばれる存在である。デノンでは高級な製品からDENON HOMEのようなカジュアル製品まで、サウンドマスターがオーディオ機器の最終的な音決めを担っており、2016年からサウンドマスターを務める山内慎一氏は、就任当時から新たなデノンサウンドの方向性として「Vivid & Spacious」というフィロソフィーを掲げている。これが、“デノンの音”の探求に一役買っているであろうことは、想像に難くない。

カジュアルな製品ながら、他製品同様にデノンのサウンドマスター・山内慎一氏が音質監修を行なっている

では、今回試した「DENON HOME 150」を使い、ハード面の特徴も紹介していこう。サイズは幅と奥行が120mm、高さは187mmと、四角柱のような形状だ。質量は1.7kg。コンパクトなボディの割にズシリと感じられ、手にしただけで筐体の堅牢さが伝わってくる。表面はファブリック素材となっており、見た目の落ち着きと高級感を演出している。

ドライバーは、カスタムメイドの25mm径トゥイーターと89mm径コーンウーファーを搭載する。いずれもデノンのエンジニアが磨き上げたそうで、とりわけウーファーは厚みのある低音再生が特徴となっている。これに、緻密な解析によって生み出された形状のフロントバッフルを組み合わせたことで、モノラルスピーカーでありながら、適度に空間の拡がりを感じられるサウンドを実現したという。内蔵アンプは、トゥイーターが13W、ウーファーが35W。このサイズで本当に鳴らしきれるのかと思うほど強力だ。

ドライバーをはじめとしたハード面にもデノンの技術力が惜しみなく注がれている

また、本体上面がタッチパネルになっており、手を近づけるとセンサーが反応して、ボタン部が浮かび上がる。ボタンは大きく3列に分かれており、本体を真上から見て上段にあるのが「クイックセレクトボタン」だ。

ここに「Bluetooth」「AUX」など聞きたい音楽ソースやサービスを登録することで、ワンタッチで呼び出せる。下段は本体操作で、再生/一時停止とボリュームがある。注目は今回のアップデートで追加される中段だろう。「音声コントロール」となっており、ミュートとタッチによるAlexaの呼び出しに対応する。

アップデートにより、天板パネルの中段に音声コントロールボタンが追加された

次ページ高精細かつ濃密なリッチすぎるサウンドに聴き惚れる

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