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【特別企画】いろんな使い方で効果を実感

フルテック「NCF Booster」をどう使う? アイデア実践レポート

2020/06/04 角田郁雄
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いま、アクセサリーを使った環境整備が、オーディオシステムの音にかつてない劇的なクオリティアップ効果を生んでいる。その要因は、目覚ましく進化したアイテム達の相次ぐ出現にある。なかでもフルテックの「NCF Boosterシリーズ」は、優秀なツールを続々と登場させている旗手といえる。多彩な活用で手持ちの機器を高性能化できる、その最新ツールの魅力とアイデア満載の導入レポートをお届けする。

フルテックNCF Boosterシリーズの効果と魅力
■振動と静電気を激減させて、微弱な情報までリアルに描写

FURUTECHのコネクター/ケーブルフォルダー「NCF Booster-Brace」(19,800円、税抜) と「NCF Booster-Brace-Single」(13,800円、税抜)

いまや、ケーブル・サポートシステムの代表的存在となったフルテックの「NCF Boosterシリーズ」は、日本のみならず、海外の愛好家やオーディオショウ、録音現場でも使用されているところである。とりわけ、電源ボックスに接続する電源ケーブルのプラグをガッチリと押さえ込み、振動と静電気を激減させる「NCF Booster」は高い評価を受けている。


左から「NCF Booster」(32,800円、税抜)、「NCF Booster-Signal」(19,800円、税抜)、「NCF Booster-Signal-L」(14,800円、税抜)
実際に使うと、再生音源に内包する微弱な情報まで浮き上げ、リアルな演奏のさまを描写させることに貢献した。その中心となるのは、NCF調合ナイロン樹脂である。静電気除去や振動低減効果も備え、ナイロン樹脂であるから加工しやすく、同社では特殊な半密閉型空気室をもつ形状を考え出した。重い重量で振動を抑え込むのではなく、振動の共振モードを解析し、形状や柱および壁などの内部構造で振動を抑えているのである。

その後、ラインケーブルなどにも使える「NCF Booster-Signal」が登場し、活用度が高まった。私は、このモデルに大いに関心を持った。アナログプレーヤーからのフォノケーブルをしっかりとサポートでき、振動と静電気も低減するからである。カートリッジからの信号は実に微弱。ゆえに、トーンアームにできる限り近い位置から使うと効果的である。


【NCF Boosterシリーズ応用発展のためのオプション】 (1)「TopClamp」(13,800円、税抜)。NCF Booster上部パーツの単売品。質量は約295g (2)「Cradle-Flat」(12,000円、税抜)。NCF Booster-Signalのケーブルフォルダー部の単売品 (3)「Shaft Bar Mix-8L4S」(3,400円、税抜)。手でねじ込むだけの、高さ延長用オプション。ロングタイプ(従来品)8本とショートタイプ(新規)4本セット (4)「Shaft Bar Adjuster」(3,800円/2個、税抜)。クレイドルの高さ微調整用の中継具
同社はさらに「NCF Booster-Signal-L」という、機器のインシュレーターにも使えるモデルを登場させた。これは、軽量のフォノEQ(特に管球方式)やステップアップトランスのインシュレーターとして効果を発揮する。なぜなら微弱信号が伝送されるので、振動と静電気は大敵とも言える。真空管方式フォノEQなら、真空管の微妙な揺れも抑えられることであろう。

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