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小型ドライバー採用で音もシャープ

パイオニアの完全ワイヤレスイヤホン「SE-C8TW」レビュー。装着感◎、キレのある音質

2018/05/15 高橋 敦
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イヤホンの進化にはいくつかの方向性があるが、利便性や使いやすさというものもそのひとつ。そしてその方面においての近年最大級の進化は、まさに現在進行形で誕生し進化を始めた左右完全独立、完全ワイヤレスイヤホンだ。

その流れに遅れることなく投入されてきた、パイオニアのブランド初の完全ワイヤレスイヤホンが「SE-C8TW」だ。実売1万5000円前後という価格は、完全ワイヤレスの分野ではミドルレンジに当たることになるだろう。

SE-C8TW(実売15,000円前後)

完全ワイヤレスというジャンルが確立されてから、既にある程度の製品数が世に出ており、「完全ワイヤレスというだけで価値がある」というような時期は過ぎ去っている。様々な競合製品と比較しても、魅力的に映る何かを備えないことにはユーザーにアピールできないのが現状だ。

その点、このモデルのアピールポイントは「装着感へのこだわり」だろう。筐体をコンパクト化するわけではなく、外装の工夫によって装着感を高めるアプローチを取っている。

どんな工夫かは、ハウジングをパッと見て分かる。本体の耳に接する側の全体をシリコン製スリーブで覆い、さらにその表面に凹凸のディンプルを形成してあるのだ。

本体を覆うシリコンカバーに刻まれた、細かな凹凸(ディンプル)が最大の特徴。内側までくまなく刻まれ、装着感を向上させる

素材自体のマットな質感としなやかな感触でフィット感を高めつつ、ディンプル形状である程度の通気性を確保している。日本のブランドということで、湿度が極めて高い日本の梅雨や夏に向けての配慮かもしれない。

操作性の面では、左右それぞれの耳の外側、ほぼ全面がボタンになっている。長押しで電源、1回押しで音楽再生や通話の応答、右の2回押しで曲戻し、左の2回押しで曲送り、3回押しで音声アシスタントの呼び出しといったコントロールが可能。大きさと適度なクリック感のおかげでボタンは十分に押しやすい。Bluetooth伝送のコーデックはSBCとAACに対応している。

ブランドロゴの刻まれた面がボタンとなっている

次ページ独自の通知アプリに対応、通信安定度は平均的

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