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カジュアルな使い勝手と作り込まれた画質を両立

LGの超短焦点プロジェクター「HF85JG」レビュー。20cmで120インチ投写の迫力は “映像革命” だ

公開日 2018/04/19 08:00 折原一也
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20cmで120インチ投写できるLGの超短焦点プロジェクター「HF85JG」

自宅のリビング、そしてマイルームの空間を一気に非日常へと演出してくれる100インチオーバーの超大画面が導入できたら…。そんな夢を抱く人にうってつけの選択肢がプロジェクターだ。だが、実際にプロジェクターの導入を検討してみたところ、設置場所と投射距離の確保、セットアップと、導入時のハードルの高さに躊躇していた方も多いだろう。

LGのDLPプロジェクター “ProBeam” にラインナップする超短焦点プロジェクター「HF85JG」(実売価格210,000円前後)は、そんなプロジェクター導入の悩みを解決してくれる最新モデル。120インチの投写に必要な距離は20cm、さらに90インチならわずか8cmの距離で投写可能という、驚きの設置性を確保している。

「HF85JG」

「HF85JG」のように、投写面のすぐ近くに設置して映像を映し出せるプロジェクターは “超短焦点プロジェクター” と呼ばれるタイプに分類され、レンズから投写した映像を、その向かい側のミラーで反射させ、壁やスクリーンに投写する。

画面手前のレンズからの投射を向かいのミラーで反射して投写する

一般的なプロジェクターとしてのスペックは、表示デバイスはDLPで解像度は1,920×1,080ドットのフルHD。光源はレーザーダイオードで、明るさは1,500ルーメンを確保している。パネルのコントラスト比も150,000:1と高い。

壁の近くに置き、電源を入れるだけで120インチの超大画面を実現

実際に音元出版の視聴室に「HF85JG」を持ち込みセッティングしてみると、筆者はふだん通常のプロジェクターの映像を見慣れているため、 “こんな近くからの投射で大画面に投射できるのか!!” と素直に驚いた。ほとんど壁の真下と言える設置位置から超大画面が表示できるのだから、文字通り、(画面を)映せるスペースさえあれば家中のどこにでも設置できる。投写距離が短いため、例えばTVラックの上に乗せたり、ベッドサイドに置いて眼の前の壁を大画面スクリーンにしてしまう……などといった、ユニークな設置も可能だ。

「HF85JG」を上から見たところ。I型形状エンジンの採用によりスリムボディを実現

「HF85JG」の画面投写サイズは、説明書では表記がミリ単位のため分かりにくいが、インチに換算すると、90インチに必要な投写距離が7.7cm、100インチが11.9cm、110インチが16.1cm、120インチで20.3cm。これらはすべて、プロジェクター本体から投写面までの最短距離となる。

説明書を見て「これは三角関数を使うんですよ…」と画面サイズをミリ単位からインチへ換算。距離を測りながら設置位置を調整する折原氏

20cmは思った以上に短い

もっとも「HF85JG」を設置する際は、厳密にインチと距離を合わせるというより、実際に壁に映像を映して、それを見ながら「HF85JG」を前後に動かし、投写サイズを決めるのが手っ取り早い。設置性の調整は本体のフォーカスレバー以外に、プロジェクターを投写面と平行に設置できない場合に便利な4コーナーの台形補正も利用可能だ。

本体の操作部は、フォーカス調整用のレバーと、電源オン/オフ・音量調整などに対応したジョイスティックボタンのみというシンプルさ

脚部はネジ式で高さ調整が可能

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