HOME > レビュー > オプトマ「UHD60」レビュー。高輝度3,000lmでリビングシアターにも適した低価格な4K DLPプロジェクター

DLPデバイスによるホームシアター入門の新定番

オプトマ「UHD60」レビュー。高輝度3,000lmでリビングシアターにも適した低価格な4K DLPプロジェクター

2018/01/18 折原一也
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
■約30万円の4K/HDR DLPプロジェクター「UHD60」

DLP方式の4K/HDR対応プロジェクターの先駆者といえば、オプトマが2017年10月に発売した「UHD65」(関連ニュース)だが、それに続き、弟分にあたる最新プロジェクターとして「UHD60」がリリースされた。直販サイト価格は305,100円(税抜)で、DLP方式の4K/HDRに対応したプロジェクターとしての最安値クラスとなる戦略的な値付けだ。兄貴分となるUHD65(直販サイト価格403,510円/税抜)と比較しても、約10万円安い。

「UHD60」(直販サイト価格:305,100円/税抜)

最新モデルのUHD60と、その上位機UHD65を比較すると、表示デバイスとなるDLPチップを共通としつつ、輝度3,000lmの超高輝度UHE(水銀)ランプを搭載することで、照明を落としたリビング環境でも明るい画質表現を可能としている。

特にUHD65が同じUHEランプで2,200lmであることを考えると、HDR時代に求められる明るさの表現力としてはUHD60の方が上回る。一方、コントラスト比については1,000,000:1、色域についてもDLPデバイスのホイールがRGB×2の6セグメントからRGBCYの5色ホイールに変更となった点などは、上位機に依然として優位性がある。

「ピュア・エンジン」の名称でオプトマのプロジェクターに搭載されている独自の高画質回路については、UHD65に採用されていた「ピュア・コントラスト」「ピュア・カラー」「ピュア・モーション」は省かれ、「ウルトラディテイル」「ダイナミックブラック」は引き続き搭載する。本格的な専用室向けのUHD65に対して、リビングシアターを志向したUHD60という位置付けといえる。

筐体デザインに溶け込むように配置された本体の操作ボタン

「UHD60」の背面部。ステレオスピーカーを内蔵している

UHD60の表示性能の核となるのは、TI社(米国テキサス・インスツルメンツ社)のDMD(デジタル・ミラー・デバイス)を搭載する0.66型DLPデバイス(画素数830万画素:2,716×1,528×2)で、UHD65/UHD60で全く共通となる。DLPシングルチップにより、アライメントフリーのシャープな映像表現を可能にしている点も全く同じだ。

次ページ低価格ながらハイクオリティな4K/HDRの映像表現

1 2 3 次へ

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE