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人気モデルがBluetooth対応

ゼンハイザー「MOMENTUM In-Ear Wireless」レビュー。同社初のネックバンド型ワイヤレスイヤホン

公開日 2017/07/13 10:00 山本敦
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新製品のMOMENTUM In-Ear Wirelessも例外ではなく、ワイヤレスイヤホンの操作をサポートするボイスプロンプト(音声ガイド)などの機能がよく練り上げられている。ボイスプロンプトはBluetoothのペアリング状態やバッテリーの残量を知らせてくれる。

またスマホやDAPとのペアリングは、プレーヤー機器がNFCに対応していれば、本機とのワンタッチペアリングが使える。バッテリーは、付属USBケーブルでは約1.5時間でフル充電になり、そこから連続10時間の音楽再生に対応する。

なおBluetoothのコーデックは、音質に定評のあるaptXとAACの両方を抜かりなくサポートした。最近Android系で高音質をうたうスマホやハイレゾDAPの多くがaptXに対応しており、aptX対応は必須のスペックになってきた感がある。一方でiPhoneでいい音を楽しみたいのであればAAC対応も欠かせない。

またネックバンドには本体を軽く振動させ、電源オン・オフのステータスや電話の着信を知らせてくれるバイブレーションアラートが付いている。これもあると非常に便利な機能だ。

ネックバンドの先端には3ボタンタイプのリモコンが搭載されている。Android/iOSともに、ペアリングしているデバイスを素速く正確に操作できた。ボリュームのプラス/マイナスボタンを2秒間長押しすると再生楽曲のスキップになる。ハンズフリー通話の受話・終話もリモコンを使うと簡単だ。

ネックバンドの左側にボタンを備え、ON/OFFやボリューム、曲の送り/戻しが可能

ネックバンド先端に充電用のmicroUSB端子を備える

ゼンハイザーならではの“こだわりのディテール”

高音質再生のためのテクノロジーも、MOMENTUM In-Earの資産をそのまま受け継いだ。

ゼンハイザーがMOMENTUM In-Earのために開発した10mmのダイナミック型ドライバーを搭載。ノズルにはステンレス素材を切削したカスタム設計のパイプを採用。先端が耳の奥まで届いて、伸びやかなサウンドを聴かせてくれる。

MOMENTUM In-Earの頃から、付属するシリコンイヤーピースはノズルのセンターに一文字の仕切り状のストッパーを設けている。イヤホンを耳の奥深くまで挿入した時に、誤ってノズルの先端で内耳を傷つけてしまわないための工夫だ。

イヤーピースには一文字の仕切り状のストッパーが設けられている

ノズルには15度の傾斜を付けて、多くのユーザーが自然なフィット感を得られるようエルゴノミックデザインを追求した。イヤーピースが耳の奥でしっかりと固定されるので、パッシブなノイズキャンセリング効果も期待できる。イヤホン本体がとてもコンパクトなので、女性にもおすすめしたくなる。

本体のハウジングは光沢仕上げのインナーハウジングに、着色した透明なシェルを上から被せた「ダブルレイヤーシャーシー」を採用。表側のシェルは強化素材でつくられているため、傷が付きにくく、美しさが長く保たれる。

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