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【特別企画】新開発「OmniJewel」スピーカー搭載

小さく美しいハイエンドホームシアター。ボーズ5.1chシステム「Lifestyle 650」の実力を体感

公開日 2017/04/03 10:00 山本 敦
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Lifestyle 650のシステムを接続・設置して、テレビやソース機器につないだり、ルームアコースティックに合わせて音場を調整するところまでの導入部分は、本機に搭載する「UNIFY」機能が徹底サポートしてくれた。AV機器に関する知識がなくても、ガイダンスに従ってセットアップしていけばすぐに使い始められる。UNIFYはシステムの初期設定時に起動するほか、リモコンの「SETUP」ボタンからいつでもメニューを表示して細かな設定をチューニングし直すこともできる。

付属のリモコン。ディスプレイを搭載し、状況を把握しやすい

UNIFY機能により、システムのセッティングから音場調整に至るまで、細かなサポートが行われる

機器同士はパッケージに同梱される専用のケーブルで結線。端子の形状がそれぞれ異なっているので、つなぎ方で迷うことはなかった。ユーザーの使用環境ごとに異なるルームチューニングの微調整はUNIFYのプログラムに含まれる自動音場補正「ADAPTiQ」から行う。室内で5つのリスニングポイントを選び、それぞれの場所で最適な音場感が得られるよう各箇所で10秒前後の測定信号を鳴らす。数分前後ですべてのセットアップが完了した。

自動音場補正「ADAPTiQ」はカチューシャ状の測定マイクを頭につけて設定する

今回はリア2本のスピーカーを、専用のフロアスタンドを使ってワイヤレス再生ができるように設置した。音声信号はワイヤレスで飛ばせるが、信号を受けるレシーバーにはスピーカーからの結線と電源ケーブルの接続が必要だ。そこで専用のフロアスタンドを使えば、ポールにケーブルを隠しながら室内を美しく保てるのでおすすめだ。フロント側のOmniJewelスピーカーもテーブルスタンドやウォールマウントなどの器具を使ってスマートに設置したい。

OmniJewelスピーカーは分離するベース部にケーブルを繋ぐ仕様

アクセサリーのフロアスタンドでは、専用ベースによりケーブルをスタンド内に収納できる

力強く迫力ある表現と立体的で明快な音像定位

視聴はBlu-rayディスクのタイトルをチェックした。最初に映画『インターステラー』の「チャプター6」からロケットの打ち上げシーンを選んだ。ジェット噴射の爆音はにごりがなく、力強くて迫力があるだけでなく、細かい音の粒立ちもシャキッとしている。音のフォーカスにブレがない。低音はだぶつかず、小刻みでタイトな振動が心地よく身体にぶつかってくる。

Blu-rayコンテンツを試聴

宇宙空間に到達した後の水を打ったような静けさとのコントラスト感も鮮やかだ。センターチャンネルのダイアログも船員の緊張と安堵感を細かく描き分けるほどリアル。宇宙服が擦れて発生する細かい音のニュアンスにもしっかりとした存在感がある。OmniJewelスピーカーがカバーする明瞭な中高域に思わず息を呑んだ。

同作品の「チャプター10」に移り、海のある惑星への降下・着水のシーンでは、飛行艇が向かい風を切り裂きながら降下していく縦横の移動感がはっきりと伝わってくる。明快な音像定位が、舞台空間の立体的な距離感まで生々しく感じさせてくれる。

音楽のBlu-rayタイトルは小澤征爾とベルリン・フィルによる2008年の公演「悲愴」を視聴した。弦楽器の音にしっとりとした潤いがあって艶っぽい。中高域は余韻の消え入り際まで階調感がきめ細かく蘇る。オーケストラを構成する楽器の音色もそれぞれに濃く、厚みもある。中低域の音のつながりはとても滑らか。音をかたまりでぶつけてくるインパクトの鋭さも持ち合わせている。コンサートホールの情景をワイドに描き出すような伸び伸びとした音場感はOmniJewelスピーカーの真骨頂と言えそうだ。

実用的かつ豊富な機能が活用の幅を広げる

集合住宅でのシアター観賞は近隣に配慮しながらボリュームにも気をつかわなければならない。でもあまりボリュームを下げてしまうと、映画はダイアログが聴こえづらくなるし、サラウンド感も薄まってしまう。Lifestyle 650にプリセットされている「ナイトモード」を使いこなせば、大きな音を出せなくても快適なシアター観賞が楽しめるのでオススメだ。

「ナイトモード」や「台詞の強調」といった視聴環境に合わせたモードを用意

付属のリモコンから「MORE」ボタンを押して、AV設定の音声メニューに入るとナイトモードが選択できる。床に響く低音の量感を抑えるだけでなく、中高域のプレゼンスを少し前に出す音づくりになっているので、ダイアローグや細かな効果音は聴き取りやすさが保たれる。全体のボリュームを下げてしまうよりも絶対に快適なのでぜひ試してみてほしい。

もうひとつLifestyle 650の魅力を満喫するために、使いこなしたい機能が「SoundTouch」だ。スマホにSoundTouchアプリを入れて、本機と同じホームネットワークにつなげば、スマホがコンテンツ再生のリモコン代わりになる。

本機だけで再生できるコンテンツが、Spotifyなど音楽配信やインターネットラジオ、ホームネットワークにつないだNASやPCに保存した音楽ファイルなどに広がり、アプリから素速くアクセスして再生できる。同じSoundTouch機能に対応するボーズのスピーカーが家にあれば、Lifestyle 650と連動させてマルチルーム再生に活用してもいい。

Spotifyなどに対応し、様々なコンテンツを再生できる

ありふれたホームシアターシステムの枠を超え、生活空間を様々な音楽で彩るスマートなオーディオシステムにもなってくれる。プレミアム感ただよう上品なルックスのOmniJewelスピーカーは設置しやすく、家のどの場所に置こうかと想像すると、イメージがどんどん膨らんでくる。

そして本機は、どこにセッティングしてもUNIFYによってベストコンディションにチューニングされた迫力溢れるサウンドを備えている。ボース史上最強のLifestyleシリーズはあらゆる期待に最高のかたちで応えてくれるだろう。

(特別企画 協力:ボーズ)

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