TIDALのMQAストリーミングを再生可能

「Audirvana Plus 3」を早速試す。新機能MQAデコーダーの出力制限も検証

土方久明

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2017年03月14日
Mac用のオーディオ再生ソフトの定番となっている「Audirvana Plus」。その最新版である「Audirvana Plus 3」がリリースされた。今回のバージョンアップの大きな目玉は、ソフトウェア内でのMQAファイルのデコードを可能とする「MQA Core Decoder」を搭載した点である。

MQAデコードに対応したAudirvana Plus 3を早速検証。MQAファイル、およびTIDALのMQAストリーミングの再生を通して、MQA対応をチェックした

MQAは一般的なファイル形式と互換性を備えており、非対応ソフト/ハードで再生すると、そのサンプリング/ビットレートに関わらず、48kHz/24bitで再生される。そのMQA音源が備える本来のサンプリング/ビットレートで再生するためには(本記事では便宜的にこれを“ネイティブ再生”と表現する)、MQAデコーダーを搭載したUSB-DACやネットワークプレーヤーなどのハードが必要だった。

Audirvana Plus 3は、ソフトウェアとしてMQAデコーダーを新たに搭載。MQA非対応のUSB-DACとの組み合わせでも、ソフト側でMQAをデコードして、MQA本来のスペックを発揮してネイティブ再生を行える。

このAudirvana Plusは、前バージョン「Audirvana Plus 2」からロスレスで音楽ストリーミングを行う「TIDAL」(日本ではサービス未導入)との連携機能にも対応。TIDALのロスレス・ストリーミングを本ソフト上で再生することが可能となっている。

そしてTIDALは今年1月初旬から、MQAを使ったハイレゾ相当音質での音楽ストリーミング「TIDAL MASTERS」を開始。「3」へのバージョンアップにより、このTIDAL MASTERSによるMQAストリーミングについても、MQAデコードしてネイティブ再生することが可能になった。

Audirvana Plus 3において、TIDALタブから「MASTERS」を選択すると、TIDAL MASTERSとしてMQA配信される楽曲一覧が表示できる

ただし、MQAファイル再生、およびMQAストリーミングの両方において、Audirvana Plus 3でネイティブ再生できるのは96kHzまでである。96kHz以上の音源、たとえばMQA 192kHzは、MQA 96kHzにダウンコンバートされて再生される。この点について詳しくは後述する。

AudirvanaのWebサイト

今回は、MacBookPro(Retina13インチ Early 2015 OS X 10.10 Yosemite)とAudirvana Plus 3を組み合わせ、USB-DACにはハードウェアMQAデコーダー内蔵によりMQA再生に対応したMytek Digital「Brooklyn DAC/PREAMP」を用意。MQAハイレゾストリーミング再生にチャレンジしてみた。

ライセンス購入画面。新規購入版が74ドル、アップグレード版は39ドル

Mytek Digital「Brooklyn DAC/PREAMP」¥OPEN(予想実売価格35万円前後)

Audirvana Plus 3はインターネットから、プログラムのダウンロードとライセンスの購入ができる。価格は新規購入版で74ドル、従来バージョンからのアップグレード版で39ドルとなる。15日間の試用もできる。なお、2016年12月25日以降に旧バージョンを購入したユーザーは、無料でアップグレードできるとアナウンスされている。

Audirvana Plus 3のソフトウェアMQAデコードを試す

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