ソニーの超コンパクトなサウンドバー「HT-MT300」の実力は？ 「ソファモード」からスマホ音楽まで幅広く試す

エイリアンが地球への攻撃を開始するチャプター9のシーンでは、轟音のパワー感と共に緊迫感あるBGM、都市の崩壊する音の重低音と共に強烈なインパクトで再現される。

人類が母船への反撃を開始するチャプター14のシーンでは戦闘機の飛び交う音の移動感とキレがリアルで、まさしく画面サイズを超えるサラウンド空間に包み込まれた。バースピーカー+サブウーファーの構成の優位点を十分に感じることができた。

映画で重要な“声”の再生はどうかと、アカデミー賞長編アニメーション映画賞に輝いた『ズートピア』のチャプター4、主題歌「トライ・エヴリシング」のかかるシーンを聴いてた。こちらでもボーカルの表現力からすぐに高音質を実感する。また劇中曲でも本機のサブウーファーによる低音のリズムの刻みの効果も実感する。

ぜひ試して欲しい機能が「ソファモード」。ただソファーの下にサブウーファーを置くだけのモードではない。ソファモードをオンにすると、ソファーのクッション部分の影響で変化する帯域や、バースピーカーとの音のずれを補正。最適なサウンドを体感できるようになっている。

一方ソファモードをオフにすると、サブウーファーがテレビ台の横に置かれている想定のもとで音づくりがされているため、視聴位置とサブウーファーとの距離が遠いままの設定になっている。結果、ソファーの下に置いているサブウーファーの低音をより強く感じることになる。ソファー下設置でもあえてソファモードをオフにすることで、ソファーの振動を楽しむという使い方もできそうだ。

■スマホ音楽再生などテレビ視聴以外にも大活躍

さて、ふだんテレビを使っていて最も多く接するのは、やはり地デジなどのテレビ番組だろう。本機を使うと、声の聞き取りやすさ、クリアさはテレビ内蔵スピーカーから飛躍的にアップする。

特に、「ボイス」モードはニュース番組のアナウンサーの声、ドラマの台詞なども明瞭に聞き取りやすくなる。リモコンの専用ボタンでオンオフできるが、常時オンでの使用をオススメしたい。

もうひとつ、HT-MT300の活躍シーンがスマホ音源の再生だ。HT-MT300はBluetoothによるワイヤレス接続にも対応している。スマホに保存してある音源だけでなく、YouTubeやSpotifyといった映像・音楽配信サービスの音もHT-MT300を通して流せるのだ。

RADWIMPSの『前前前世（movie ver.）』を聴いてみても、低音のパワー感と迫力あるサウンドは、スマホで普段聴きくサウンドとはやはり別物。

なお、テレビ用かと思っていた「ボイス」機能を音楽再生でもオンにしてみたところ、ボーカルの歌声がよりクリアに聴こえる効果を得られた。J-POPなど歌モノの音楽を聴くなら機能をオンにしておいてよいだろう。


非常にコンパクトなバースピーカー本体部と、迫力の重低音に妥協しないスリムなサブウーファーを持ったHT-MT300。今までスペースの都合で従来のサウンドバーを導入できなかった人にも、購入候補として是非試してみてほしい注目製品だ。

（特別企画 協力：ソニーマーケティング株式会社）