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多機能一体型レシーバー

新生ティアック初フルサイズ機の出来映えとは? “Reference 7”第一弾「NR-7CD」レビュー

公開日 2017/02/17 10:10 土方久明
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「NR-7CD」に搭載されたテクノロジー

一体型であること、デザインが美しいこと、多彩な再生方式に対応しているという点を解説してきたが、NR-7CDの真骨頂は、卓越した回路設計と構造により、高級オーディオ機器としての音質を追求したことにある。

シャーシはアナログ部とデジタル部を上下でセパレートしたダブルデッキ構造。音質の要となるDACチップには、同社のUSB DAC/ヘッドホンアンプ「UD-503」でも採用実績のある旭化成エレクトロニクスのDACチップ「AK4490」を搭載する。プリアンプ部からパワーアンプ部、すべてのステージにおいてフルバランス伝送を達成した「Full Stage Dual Monaural Differential Circuit」の搭載も注目ポイントだ。

AKM「AK4490」を搭載

さらに、AMAC (Aluminum-Block Mounted Amplifier Construction)と呼称する、10mm厚の高剛性アルミブロックの片側にDAC部とプリアンプ、反対側にパワーアンプモジュールをマウントした構造も見どころ。これによってアナログ信号を最短経路で伝送しノイズの影響を抑えるシールド効果と、パワーアンプの放熱を両立させている。

この構造にするまで様々な方法をトライしたというAMAC(Aluminum-Block Mounted Amplifier Construction)

さらにティアック製品らしく、D/Aコンバーター部からパワーアンプ部に至るまで、L/Rchの回路を完全に独立させたデュアルモノーラル構成を採用しているのだ。

簡潔に説明するなら、フルバランス構成のプリアンプ、パワーアンプ、左右独立のDAC回路が、1つの筐体内に収まっているということだ。ティアック開発陣は、オーディオでは不利とされる一体型の構造を逆手に取り、メリットを徹底的に追求したのである。

特性を知り尽くしたICEpower製パワーアンプモジュール

プリアンプ部は、ボリュームを回すと、合計8回路のラダー抵抗切替型ボリュームが一括連動する、TEAC-OVCS(Octa Volume Control System)を採用する。

パワーアンプ部は、4Ω時に140W+140Wの最大出力を実現するICEpower製Class-Dパワーアンプ モジュールをBTL構成で左右独立して搭載。このデバイスは以前にも同社製品で採用されており、その特性を知り尽くしている。その上で今回も徹底的に試聴を行い、音を練り上げた。

本体を正面から見たところ

NR-7CDのリモコン

また、ヘッドホン部はL/Rグランド分離対応の3.5mm4極ヘッドホン端子を装備する。アンプ部には「UD-503」に採用した、TEAC-HCLDバッファーアンプ(High-Current Line Driver)を搭載。最大出力500mW+500mW(32Ω負荷時)で600Ωの高インピーダンス・ヘッドホンにも対応している。
 
そして本製品はメイドインジャパンクオリティにこだわり、あえてコストのかかる国内生産にこだわった。この事実からも、今までにないレベルを目指す同社の意気込みが伝わってくるではないか。

次ページ音を聴く。「物凄い音が出てきた」

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