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アナログ部を大幅アップグレードを果たした”ブラック・レーベル”

高級機に匹敵する表現力 ー iFI-Audioの最新USB-DAC「micro iDSD BL」を聴く

公開日 2017/02/08 16:21 岩井 喬
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■圧倒的なスペックを継承しつつ、アナログ回路を大きく進化させた

そもそも、micro iDSDの強みは先進的なデジタル技術を軸としたUSBドライバー周りの作り込みだ。ASIOネイティヴ、DoP方式それぞれでDSD11.2MHz(最大24/6MHz)に対応。これは、DACとしても極めて早い段階での実現だった。デジタル部の核となるDACチップについては、TI製「DSD1793」を2基搭載する従来機の構成を踏襲している。しかしmicro iDSD BLでは、フェムト秒クラスの精度を持つAMR Global Master Timingクロックシステムをさらにブラッシュアップして、超低位相ノイズおよび超低ジッターを実現。よりS/Nの良いサウンドを獲得している。

micro iDSD BLのフロントパネル。よく見ると、XBassと3Dホログラフィックのスイッチに「+」という文字が追加されている

こちらはリアパネル。こちらは従来のmicro iDSDから大きな変更はない

アナログ部では低音増強機能「XBass+」や立体音場処理機能「3Dホログラフィック+」といった独自機能の再チューニングを実施すると共に、TI社の協力のもと、オリジナルのオペアンプを開発。チップ内部のウエハーにHCOFC製リードフレームと4Nゴールド・ボンドワイヤーを埋め込んだ特別な仕様としており、DAC段のパワーレギュレーター用「OV2628」とアナログステージ用「OV2627」の2種類が搭載されている。

micro iDSD BLの進化点として最も注目すべきは、テキサスインスツルメンツに発注したオリジナルのオペアンプを搭載したこと。これにより、アナログ回路の大幅なグレートアップを実現した

micro iDSDの電源部に搭載されたOS-CON。可能な限り高品位なパーツを投入することで、S/N感や空間表現力、質感表現力など音楽に関わる重要な要素を向上させた

また音質の良さで定評のある導電性高分子アルミ個体電解コンデンサー「OS-CON」をこのアナログステージ電源用に用いたほか、デジタル回路用電源、ヘッドホンアンプ用電源にも採用するなど、計12基もの大量投入を実現した。ほかにもパナソニック製の面実装フィルムコンデンサー、KEMET製タンタルコンデンサーを新たに採用。さらにはメルフ抵抗など、こだわりのパーツを要所ごとに取り入れ、サウンド面も大きく進化した。

micro iDSD BLはUSB(Aタイプ)のオス端子による入力を採用。接続には付属のケーブルやアダプターはもちろん、同社のiPurifier2(¥21,000/税別)を使用してのグレードアップも可能だ

次ページS/Nが大幅に向上。臨場感あふれる立体的なサウンド

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