アナログ部を大幅アップグレードを果たした”ブラック・レーベル”

高級機に匹敵する表現力 ー iFI-Audioの最新USB-DAC「micro iDSD BL」を聴く

岩井 喬

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2017年02月08日
■大幅なグレードアップを実現した「micro iDSD BL」を聴く

DSD 11.2MHz対応機が普及する以前の2014年夏。画期的なUSB DAC/ポータブルヘッドホンアンプが誕生した。英国のハイエンドブランドAMRがポータブルオーディオブランドとして立ち上げたiFI-Audioよりリリースされた「micro iDSD」である。

当時は192kHz以上の上位フォーマットに対応するモデルというとハイエンド機ばかりであり、税別7万円以下でPCM 768kHzやDSD512(DSD 22.6/24.6MHz)まで対応するという現実離れしたスペックには、ただ驚くばかりであった。むろんスペックだけでなく、その音質も価格水準を超えるクオリティを有しており、ハイインピーダンス機を平然と鳴らし切る駆動力と、感度の高いIEMなどに優しいダイナミックレンジ改善のiEMatch機能を持たせるなど、ポータブル機として考えても非常に優秀な仕様を持っていたのだ。

iFI-Audio「micro iDSD BL」(¥69,000/税別)

そんなmicro iDSD発売から2年余りが経過したが、今冬、そのシルバーの装いからより洗練された黒い装いをまとった“Black Label”、「micro iDSD BL」として登場した。結果として価格は据え置かれたために勘違いされそうだが、ただ色が変わっただけではなく、内容の大幅なグレードアップを実施。新たな戦略的モデルとして生まれ変わっている。

圧倒的なスペックを継承しつつ、アナログ回路を大きく進化させた

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