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DP-X1A譲りの充実したオーディオ機能

こんなハイレゾスマホを待っていた!オンキヨー“GRANBEAT”「DP-CMX1」速報レビュー

2017/01/26 山本 敦
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キホンを押さえたスマホとしてのスペック

本体を手に持つとスマホとしてはやや重さを感じるものの、DP-X1Aに比べればかなり軽くスリムになった。画面サイズはDP-X1Aの約4.7型(1280×720画素)よりも少し大きい5.0型。フルHD表示に対応するIPS方式のディスプレイを採用し、前面には指紋防止コートを施した強化ガラスGorilla Glass 3.0を搭載した。フロントカメラや通話用マイク、スピーカーが乗っているぶん、本体ベゼルが上下に伸びたデザインになっている。

DP-X1A(左)とDP-CMX1(右)の本体サイズを比較。ディスプレイのサイズは微妙な違いだが、CMX1の方が本体はけっこう縦長だ

CPUにはクアルコムのヘキサコア(1.4GHz×4/1.8GHz×2)プロセッサー「Snapdragon 650」を採用。同じプロセッサーを備えた最新ハイレゾ対応スマホには、ソニー「Xperia X Compact」もある。メインメモリーは3GBで、内蔵ストレージはOS領域込みで128GB。1基のSDカードスロットを側面に設ける。

DP-CMX1はSIMフリーのスマートフォンだ。ユーザーが流行の“格安SIM”などのサービスを自由に選びながら使える。本機をメインの携帯電話にするもよし、データ専用SIMを別途用意してセルラー通信とWi-Fiの両方で音楽配信サービスをガンガン楽しむためのオーディオ専用プレーヤーとしても活用できる。

SIMカードスロットはデュアルスロット・デュアルスタンバイ(同時待ち受け)に対応。カードのサイズはNano SIM。国内用・海外用のSIMカードを2枚挿して、2つの回線を自動でスイッチしながら使えるので海外出張の多いビジネスマンには有り難い。スロット1が4G LTE/3G対応、スロット2が3G/2Gまでの対応になる。海外で広く普及する通信方式であるGSMもサポートする。

SIMトレイにはNano SIMカードが2枚乗せられる。SDカードスロットは別に設けるが、フタが共通なので出し入れの際にはSIMピンが必要

日本国内で使える4G LTEの通信帯域は、いずれもFDD-LTE系でバンド1(2.1GHz)/3(1.7GHz)/8(900MHz)/19(800MHz)。LTEの受信時最大速度は150Mbps。キャリアアグリゲーションによる高速通信、LTE通信でより高品位な音声通話を行うVoLTEにはともに非対応とした。

なお、ドコモ系とソフトバンク系(ワイモバイルを含む)のSIMカードを使うことはできるが、au回線のSIMサービスには対応していないようだ。mineoのau回線SIMやUQモバイルのSIMも使えない可能性が高い。

SIMスロット1が4G LTEまで対応する。アクセスポイント名から接続するネットワークの詳細を設定する

SDカード/SIMカードの共通スロットは、本体の右側面に配置した。トレイはSIMピンを使って開けるタイプ。中を開けるとSIMカードとSDカードのスロットが別々になっているが、フタが共通なのでSDカードを交換するときにSIMカードも一緒に引き出す必要がある。SIMカードに傷が付かないよう取り扱いには気を配りたい。

本体のボトム側には充電とOTG出力を兼用するmicroUSB-B端子をキャップレスで搭載する。最近のスマホでは当たり前になりつつある防水・防塵仕様ではないので、水濡れにも注意しよう。

背面に16MPのメインカメラを搭載。イメージセンサーにはソニー製Exmor RSシリーズ「IMX298」が採用されている。レンズの開放値はF2.0。明るく高精細な写真のほか4K動画も撮れる。赤目補正やHDR、自動露出補正に12種類のカメラモード、9種類のピクチャーエフェクトなど充実した機能も一通り揃える。

背面に16MPのメインカメラ、LEDライトを搭載

カメラ周りに目新しい機能はないが、すぐに慣れてシンプルに使いこなせそうなインターフェースには好感が持てた。フロントカメラのセンサー解像度も8MPと気合いが入っているので、セルフィ撮影にもしっかりと使えそうだ。

カメラ機能はシンプルなUIを採用。シーン設定、顔検出など基本的な機能を完備する

内蔵バッテリーの容量はDP-X1Aの2倍近い3,000mAh。今回お借りした実機にSIMを投入した状態で、音楽や動画の再生、写真撮影を普通に楽しんで、通話にも使ってみたところバッテリーは100%の状態から約1日半は充電なしで使い続けることができた。クアルコムの急速充電機能Quick Charge 3.0をサポートしたところもDP-X1Aにない魅力だ。

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