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[連載]高橋敦のオーディオ絶対領域

【第173回】これを選べば間違いない? 「安定のMk-II」オーディオアイテム大特集!

2016/12/16 高橋 敦
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“Mk-II”とは?

オーディオアイテムに限らず、モデル名というものにおいてよく使われる言葉のひとつに、「Mk-II(Mark-II、マークツー)」がある。

このあとにも紹介する「Mk II」達

どうやら英語圏の軍隊で兵器や装備品などが「〜の改良型」であることを示すために使われていた言葉で、他の分野にも波及した言葉らしい。ある分野の言葉が他の分野へ流用される際には、誤用などをきっかけに意味合いが変わってしまっていたりすることも少なくないが、この言葉はどの分野でもおおよそ、そのまま「改良型」の意味で使われているようだ。

僕自身の場合、その言葉を初めて身近に目にしたのは「エルガイムMk-II」と「ガンダムMk-II」だったと思う。前者は1984年、後者は1985年から放送されたアニメ作品に登場した人型兵器だ。1983年登場のパソコン「PC-8801 mkII」「PC-6001 mkII」の影響下でのネーミングだったのかもしれない。まあこの時点でいきなり、「エルガイムとガンダムのあれは『改良型』の範疇に収まっていないのでは?」というところはあったりするのだが…

何にせよ、「Mk-II = 初代モデルが存在した上でのその改良型」というニュアンスは、1985年あたりには既にネーミングのお約束としておおよそ確立されていたと言って良いだろう。

Mk-IIの魅力

しかし「Mk-II」定着に一役買った「ガンダム Mk-II」は、物語後半に他MSに主役機の座を譲る関係からか、劇中においても「所詮はMk-II」「Mk-IIごとき」「マイナーチェンジ」といった言われようで、現在でこそ人気MSだが、当時の評価はあまり高くなかったように記憶している。

そしてその「マイナーチェンジ」というものへの評価の低さは、現在の様々な「Mk-II」にも適用されがちだ。「Mk-II程度は無視して完全刷新の新モデルを待とう」というように…。

しかしマイナーチェンジモデルは、そのマイナーチェンジが適切に実施されたものであれば、初代を超える名機にもなり得る。そもそも初代機の評価が高くなければ後継機をという話にならないし、初代機に多少の改良の余地、弱点が残っていなければ後継機を開発する必要がない。それを受けて余計な大幅変更はせず、多少の弱点だけをしっかり改良するマイナーチェンジ。それがMk-IIだ。

そのような本来のMk-II、あるべき正しいMk-IIとして企画開発されたモデルであれば、それは魅力的な選択肢になる。初代の弱点を潰してある「安定のMk-II」は間違いの少ない選択なのだ。

「安定のMk-II!」なモデルたち

というわけで今回は、堅実な改良によってその実力をさらに高められた「本来のMk-II、あるべき正しいMk-II」と評するに値するオーディオアイテムをピックアップして紹介する。どれも見落としたままにしておくには惜しいモデルだ。

なお、ピックアップの基準としては「Mk-III等は除外し、Mk-IIであること」「実質的にはMk-IIに相当するマイナーチェンジ製品でも、モデル名にMk-IIが入っていなければ除外」「現行モデルであること」を基本とした。

それでは早速、今自信を持って「安定のMk-II!」としてオススメできるモデルを紹介していこう。

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