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【特別企画】防音工事会社アコースティックラボが「Acoustic Audio Forum」開催

N響元メンバーのオーナーも納得の完成度。“音の良い”防音コンサートサロンでの試聴会を徹底レポート

2016/11/22 編集部:小野佳希
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しかしもちろんそんな心配は無用。振動が伝わらないよう構造体を絶縁した上で壁を二重構造にしたり、二重窓を採用するなど様々な手法を用いて、楽器演奏やオーディオ再生を楽しんでも音が外部に漏れないレベルの遮音を実現している。

遮音等級の解説。今回の物件は戸外へはD'-50からD'-55というレベルの高い遮音性能を実現

実際にイベントでは部屋で大音量の音楽をかけ、それを外から確認するというデモも実施。記者も実際に体験してみたが、エアコンの室外機の動作音などが聴こえるだけで、内部からの音漏れにはほとんど気づけなかった。演奏会の際も「周囲からは、『聞き耳をたてれば“なにかやってるのかな”と気づくくらいだ』とよく言われる」という。

屋外に出て音漏れ具合を確認

絶縁二重構造の採用などで防音性能を確保

そのデモの様子を収めたのが下記の動画だ。戸外での立ち話の声や室外機の音が聴こえるのみで、二重窓のすぐ内側でかなり大きな音が鳴り響いている様子はまったく感じ取れないのがおわかりいただけるだろうか。



アコースティックラボの鈴木氏は「アコースティック楽器やオーディオであれば、これくらい大きな窓があっても問題ないレベルの防音工事が可能だ」と説明。一方で「ただ防音しただけでは意味がない。重要なのは部屋の響きを考慮した防音工事をすることだ」とし、音楽を楽しむための部屋づくりのポイントに改めて触れる。

そして「我々はマンション、戸建てを含めて、毎月15件くらいこうした防音工事をやっており、常にこの部屋と同じくらいの性能を出してる」とコメント。「かなり実績を持っており、これくらいの遮音性能は難しいものではない」とした。

そのほか、イベントではアコースティックラボが手がけた過去事例の紹介も。「隣の部屋で人が寝ていても大丈夫なレベルの遮音性能」をもたせたというマンションでの事例について、鈴木氏は「(防音工事で)音が外に出ないようにすると、エネルギーがその部屋のなかで減衰していくことになる。その過程で変な工事の仕方をしてしまうとオーディオ的には満足できない音になってしまう」とコメント。

防音工事で音が良くも悪くもなることに改めて言及し、だからこそ音楽的な音響への豊富なノウハウを持った同社のような会社に相談することの重要性をアピールした。

前日にもアコースティックラボのショールームで試聴会を開催。こちらにも大勢の来場者が詰めかけていた



なお、本イベントは最新回を今週末の11月25日(金)・26日(土)に開催することも決定している(関連ニュース)。会場は同社蔵前ショールームで、テーマは「スピーカーのベストセッティング ― 部屋との関係について」。現在、公式サイトのメールフォームから参加申し込みや問い合わせを受け付けている。

■日時
・11月25日(金) 19:00〜21:00/OPEN 18:00 
・11月26日(土) 13:00〜15:00/OPEN 12:00

■場所:同社蔵前ショールーム
(台東区柳橋2-19-10 第二東商センタービル2号館B棟1階)

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