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<山本敦のAV進化論 第106回>

ソニーのフラグシップスマホ「Xperia XZ」の進化点を “AVファン目線” でチェック

2016/09/07 山本 敦
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ソニーがIFA2016で発表したスマートフォンの新しいフラグシップモデル「Xperia XZ」。本機の特徴を、開発担当者へのインタビューと実機のハンドリングを通して、オーディオ・ビジュアル的な目線からおさらいしていこう。

ソニーがIFAで発表した最新のフラグシップスマホ「Xperia XZ」

今回の取材に答えていただいたのは、Xperia XZの商品企画を担当するソニーモバイルコミュニケーションズ(株)の八木大地氏、カメラ機能の設計・開発担当の高野浩司氏、デザイン担当であるソニー(株)の大谷祐介氏だ。

左から、ソニー 大谷祐介氏、ソニーモバイルコミュニケーションズ 八木大地氏、高野浩司氏

Phile-webのIFAレポートでは、ソニーモバイルが新製品発表直後に日本人の記者を集めて開催したラウンドテーブル記者会見の模様をお伝えしている。Xperia XZがどのような位置づけのスマホなのかを改めて確認しておくと、ソニーの新しいAndoridスマホのフラグシップであり、現在国内で発売されているXperia X Performanceの上位機になる。型番に付くZの1文字が、Xperia Xシリーズのトップエンドであることを表している。

Xシリーズと置き換わるかたちで開発を完了した「Xperia Z」シリーズは、業界初のUSB出力によるハイレゾ再生への対応や4K動画撮影、そして4Kディスプレイの搭載など“とんがったスマホ”の象徴だった。新たにZの名を冠することになったXperia XZが、Xperia Zシリーズの思想を正しく受け継いだ、ギークなファンをちゃんと満足させてくれるほどのスマホなのか、Phile-web読者の皆様にとっても気になるところだと思う。

ソニーモバイルコミュニケーションズでXperiaのスマートフォン部門を統括する野村泰晴氏は、「Xperia Xシリーズではスマートフォンにとって必須の機能が使いやすくなるよう磨き抜くことをテーマとしているが、Xperia XZはその上に“One Sony”の先端技術を惜しみなく注ぎ込んだハイエンドスマホ。従来のZシリーズのファンからの目線も大いに気にしながらつくった」とコメントしている。やはりソニーには、スマホでも常に最先端を走っていて欲しいと願うファンも安堵したことだろう。

■「トリプルイメージセンシング技術」によりAF性能・色再現が向上

今回のテーマはXperia XZの進化をオーディオビジュアル的な観点にこだわりながら見ていくことだ。まずはカメラ機能から見ていこう。

約5.2インチのフルHD液晶を採用

Xperiaの最新モデルには、今回もソニーが誇る3つのデジタルイメージングの根幹を支えるテクノロジーが採用されている。デジタル一眼レフカメラのノウハウをベースに誕生した独自の高精細な「Gレンズ」を引き続き搭載。6枚構成で明るさがF2.0というスペックはZ5シリーズ、Xperia X Performanceから変わっていない。

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