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BM50&BM5をレビュー

フィリップス「izzy」で、家中を音楽で満たす“お手軽マルチルームシステム”を構築

2016/06/30 藤原義孝
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フィリップスの「izzy」は、手軽にマルチルームシステムを構築し、快適に音楽を楽しめるBluetoothスピーカーだ。izzyを使って家中を音楽で満たす楽しさを藤原義孝氏がレポートする。

フィリップスのマルチルームスピーカー“izzy”シリーズの特長を、実際にマルチルーム環境で使いながらレポートしていく(写真は「BM50」)

単純明快な設定と使いやすさを備えたマルチメディアスピーカー

海外では、「スピーカーで音楽を聴きたい、しかも家中で」という発想と、スマートフォンの浸透が結び付いた結果として、いわゆる「マルチルームスピーカー」がすでに巨大な市場を形成している。これは個々のスピーカーシステムをネットワークで接続し、“家中を音楽で満たそう”というコンセプトの製品と言える。

国内に目を向ければ、Bluetoothをはじめとする様々な無線方式に対応するワイヤレススピーカーは数多くあるものの、基本的にはスマートフォンなどの再生端末と「1対1」で使うものが多く、「マルチルーム」にまで踏み込んだ製品はまだ少ない。そもそも日本の家は海外の家ほど広くないから……などと言われてしまうかもしれない。しかし、マルチルームスピーカーが活躍する際に重要なのは部屋の広さではなく、むしろ部屋の数(生活空間の数)だ。リビング、ダイニング、キッチン、寝室、子供部屋・・・。「家中を音楽で満たす」ことを目指すとき、マルチルームスピーカーは大きな威力を発揮する。

「BM50」 ¥OPEN(予想実売価格33,000円前後)


「BM5」(右:ベージュ、左:ブラック) ¥OPEN(予想実売価格17,000円前後)

今回取り上げるフィリップスの「izzy」は、そんなマルチルーム再生に対応するBluetoothスピーカーだ。1台のizzyを“マスター”として4台の“スレーブ”を接続し、合計5台のスピーカーから同時に音楽を再生することができる。

ワイヤレス対応のアクティブスピーカーの中にはBluetoothだけでなくAirPlayやWi-Fiに対応するモデルも多いが、izzyはあえてBluetoothのみの対応としている。様々な方式に対応すると製品の拡張性が高まる一方で、使うにあたって手間が増えたり、「難しそう」という印象を招かせたりする可能性もある。izzyは再生端末との接続をBluetoothに絞ることで、誰にでも使える単純明快な製品を目指している。

Wi-Fiを使うことなくシンプル&簡単にマルチルームシステムを構築

izzyの操作性はとにかくシンプルだ。iPhoneなどBluetoothに対応するスマートフォンがあれば、音源はそれで事足りる。複数のizzyを導入してマルチルーム再生を行う際も、無線LANルーターを導入してWi-Fi環境を構築する必要もなければ、専用アプリを使う必要もない。

iPhoneとBM50をBluetooth接続したところ

Bluetooth接続すると、出力先に「BM50」が選択できる

Bluetoothとのペアリングは非常に簡単。本体またはリモコンのBluetoothアイコンが描かれた「PAIRING」ボタンを押せば、再生端末の接続先にすぐ現れる。そこでizzyのスピーカーを選択すれば、すぐに音楽をizzyから再生可能になる。この時、izzyのボリュームは再生端末のボリュームと連動するため、音量調整も手元から行える。ちなみにBluetoothの接続範囲は10m以内となっている。

また、再生端末と一度ペアリングしておけば、本機の電源を入れるだけですぐに再接続されるため、その都度設定を行うような煩わしさもない。

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