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音質と機能、ファッション性すべてに妥協なし

ゼンハイザー「MOMENTUM On-Ear Wireless」レビュー。軽快に使えるBT/NC両対応機

公開日 2016/05/31 11:12 折原一也
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■ワイヤレス機能と実力派「ノイズガード」機能を搭載

MOMENTUM On-Ear WirelessとMOMENTUM On-Earとの違いは、その名が示す通り、ワイヤレス(Bluetooth)への対応だ。Bluetoothのスペックも注目で、バージョンは最新の4.0、音声コーデックはaptXをサポート。またワンタッチ接続が可能なNFCにも対応している。海外ブランドはヘッドホンの音質チューニングが得意な反面、デジタル技術の採用には消極的なイメージがあったのだが、MOMENTUM On-Ear Wirelessはワイヤレスヘッドホンの最上位と呼ぶべき仕様となっている。

「ワイヤレス」ヘッドホンだが、ハウジングには2.5mmステレオミニジャックが備えられており、ワイヤードでのリスニングにも対応する

また、MOMENTUM On-Ear Wirelessはユニークな新機能「ノイズガード」も搭載している。周囲の騒音を軽減する機能で、他社で言う「ノイズキャンセル」機能のゼンハイザー版とでも言えばいいだろうか。

「ノイズガード」は、内蔵された4つの集音マイクを組み合わせたハイブリッドアクティブノイズ除去システム。ハウジングの外側に設けられた2つのマイクがフィード・フォワードアクティブノイズ除去システムとして機能し、高周波数の雑音を軽減。さらにハウジング内側の2つのマイクがフィード・バックアクティブノイズ除去システムとして機能することで、低周波のノイズを除去するというもの。

今回MOMENTUM On-Ear Wirelessをレビューするに際して、まず筆者が気になったのがこの新機能「ノイズガード」だ。その効果の程を確かめるべく、iPhone 6とペアリングした状態で音楽を流さずにMOMENTUM On-Ear Wirelessを装着すると、すぐにノイズ低減の効果を実感できた。

本体の電源を入れると自動的に有効になるハイブリッドアクティブノイズ除去システム「ノイズガード」だが、部屋の中ではエアコンや屋外を走行する車の走行音など重低音と規則的な音に対しては、一般的なノイズキャンセルヘッドホンと同様に抜群の効果を得られる。

また屋外へと持ち出し、山手線や地下鉄に乗車した際も、音楽リスニングの妨げになる外音を効果的に軽減してくれた。MOMENTUM On-Ear Wirelessという名前から、「ノイズガード」はオマケのように誤解する向きもあるかもしれないが、かなり本格的な機能である。

ワイヤレスリスニングの便利さはすでに体験済みの方が多いと思うが、特にスマホと接続して持ち歩くと、音楽以外にも活用幅は広がる。ネット動画、ゲームなどアプリの音をヘッドホンで聴く、そんなエンタメ志向のユーザーにもMOMENTUM On-Ear Wirelessはマッチしている。

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