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低音調整機能でどこでも快適サウンド

ゼンハイザー「HD 630VB」レビュー。同社初の密閉型ハイエンドヘッドホンの実力とは?

2016/05/10 山本 敦
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■長時間使用でも快適な装着感を実現

イヤーパッドはクッションがとても柔らかい。そしてヘッドバンドの形もユーザーの頭部にぴたりとフィットする。だから身に着けていても負担を感じない。さすが密閉型のフラグシップと納得させられる心地よさだ。長時間の使用でも快適さが変わらない。また、ハウジングとイヤーパッドの組み合わせはパッシブなノイズシールド効果も非常に高く、アウトドアでの音楽再生にとことんのめり込める。

長時間装着していても疲れない、柔らかなイヤーパッドを採用

ヘッドバンド内側のクッションも装着感を高めている

本機のポータブルヘッドホンとしてのアイデンティティは、最新のMOMENTUMシリーズにも採用されている、スライダーの真ん中で折り曲げてコンパクトな形状にできる「コラプシブルスライダー」にも反映されている。折り畳んだ状態で付属のセミハードケースに収納すれば旅行先にも安心して持ち運べそうだ。

スライダーの真ん中で折り曲がる「コラプシブルスライダー」

ヘッドバンドの表側にゼンハイザーのブランドロゴを配置


折り畳んだ本体がコンパクトに収納できる

本機専用のセミハードケースを付属

アウトドアで聴くケースを中心に想定し、本機のサウンドをハイレゾポータブルオーディオプレーヤーとスマートフォンでチェックした。低域ポジションは音源や周囲の環境に合わせてダイヤルを回し調節した。その作業は手間に感じられるどころか、まるで銀塩カメラで被写体にゆっくりとフォーカスを合わせていくような高揚感が湧いてくる。最高のバランスにチューニングできた時の満足感も、とても高い。この楽しみはHD 630VBのオーナーだけが味わえる特権だ。

次ページいよいよ「HD 630VB」のサウンドをチェック!

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